本校のSSH研究活動の様子をお知らせします。
日 時 : 平成29年3月22日(木) 9:30~12:30
3月26日(月) 9:30~15:30
場 所 : 本校理科実験室3
対象生徒 : 高校1年 SSコース選択者 計 30名
講 師 : 本校教諭
学校の授業では行う機会がない分子生物学実験を行うことにより、生徒が科学の面白さや重要性を再認識し、地域の課題を解決する独自の研究開発を行う科学技術者に必要な資質・能力を育成することを目的として本校教諭が実施しました。
① DNAの抽出
② PCR法による遺伝子の増幅
③ 電気泳動法による遺伝子の解析
■生徒の事後アンケート
・今回の事業で初めて本格的な実験をすることができ、いい経験になった。楽しかった。
・使ったことのないたくさんの実験器具を使い、複雑なことをするのはとても難しかったが、楽しく実験を進めることができた。
・DNAに関する実験は、これからも進歩していく分野の1つであり、その基礎であるDNAの抽出を行うことができたのは大きな意義があったと思います。
・今回の事業から遺伝子学にも興味がわき、これからの進路選択にもつながっていくと思う。
・初めて使う道具ばかりで、なかなかうまく使えず大変だったが、繰り返し行うことで徐々に慣れた。いろいろな薬品についても学べた。
・自分のDNAついて調べる機会はあまりないし、自分のDNAの抽出を行うこともあまりないのでとても貴重な体験だった。また、とても興味深い内容だったので楽しんで実験ができた。
・さまざまな器具の使用法や操作方法を学ぶことができた。
・作業をただやるのではなく、どのような原理なのか、その操作によって何を知ろうとしているのかを理解することができた。
講義を受講し実験を行うことで、生徒は進路として理系学問を学び、その先の将来の職業について考えたようです。また、純粋に理科の楽しさを再認識する体験となったようです。
【DNA抽出実験の様子】 |
【電気泳動実験の様子】 |
日 時 : 平成30年3月22日(木)~24日(土)
場 所 : 物質・材料研究機構NIMS 並木地区,
つくば国際会議場(茨城県つくば市)
対象生徒 : SSH探求部 物理班 3名(高校2年生)
3月22日は物質・材料研究機構NIMS並木地区を訪れ, ペロブスカイト太陽電池を研究している白井先生, 柳田先生の講義を受けました。また, その後, 実際にペロブスカイト太陽電池を作成している様子を見学しました。生徒たちはプロの研究施設のすごさに驚いている様子でした。
23日, 24日はつくばScience Edge2018において英語で課題研究のポスター発表を行ってきました。研究タイトルは「Process development of Perovskite Solar Cells」でした。事前の質疑応答の対策も十分行い, 英語でしっかりと発表することができました。
【NIMSでの研究室見学の様子】 |
【ポスター発表の様子】 |
日 時 : 平成29年10月26日(木)~平成30年3月12日(月)
場 所 : 講義及び発表:本校 理科実験室1
実験:本校 理科実験室1・2・3、
第1理科室、第2理科室、コンピュータ実習室
スライド作成:本校 コンピュータ実習室、情報演習室
対象生徒 : 高校1年 SSHコース選択者 39名
探究活動では、それぞれのグループが研究テーマを選択し、その研究テーマに沿って実験・解析・考察を行い、口頭発表をしました。科学研究の一連の流れを身につけることを目的に、実験器具の扱い方、実験データの取り扱い方や解析、実験結果の考察、発表用スライドの作成、口頭発表の仕方などを講義含めて、実際に経験し、生徒たちは冬季休業中も含めて昼休みや放課後の時間も使い、実験データをとったり、発表用のスライドを作ったりと、グループで協力して準備を進め、発表に臨んでいました。
発表会では、わかりやすく伝えることを意識して発表することができました。聴衆からの質問にも、あらかじめ準備して正しく答えようという姿勢が見られました。中には、スライドの作成と発表を英語で行うグループがあり、科学の国際性を感じて積極的に取り組んでいることがわかりました。審査の結果、ベストプレゼンテーション賞は「音が消える!?ディジタル信号処理を用いたANC(能動的騒音制御)~」の発表を行ったグループが受賞しました。
【発表会の様子①】 |
【発表会の様子②】 |
【発表会の様子③】 |
【表彰式の様子】 |
日 時 : 平成30年1月26日(金)~27日(土)
場 所 : 秋田市にぎわい交流館AU(秋田市)
対象生徒 : 高校2年課題研究 物理班(ペロブスカイト太陽電池の高性能化にむけて)
情報班(複数カメラを用いた物体の3Dスキャン)
生物班(イネの耐凍性の向上)
平成29年度東北地区SSHサイエンスコミュニティ研究校発表会が秋田市の 「秋田市にぎわい交流館AU」で行われ、高校2年生の課題研究班から3つの班が参加しました。
東北地区SSHサイエンスコミュニティ研究校発表会とは、東北地区のSSH指定校17校が集まる発表会です。
初日は、口頭発表および問題解決型ワークショップが行われました。問題解決型ワークショップでは、パスタ、紐、セロテープ、マシュマロを用いてタワーを作製し、
机からマシュマロまでの高さを競うチャレンジを行いました。生徒たちは、他校生たちとグループを組み、課題研究で身につけた力を発揮していました。2日目は、
ポスター発表が行われました。2日間を通じて活発な議論が行われ、生徒たちにとって今後の研究に向けての有意義な時間になりました。
<審査結果>
口頭発表
・ぺロブスカイト太陽電池の高性能化にむけて 最優秀賞
ポスター発表
・複数カメラを用いた物体の3Dスキャン 優秀賞
・イネの耐凍性の向上(物質を吸収したイネの耐凍性は
上がるのか)Good jobシール多数!
【集合写真】 |
【問題解決型 ワークショップの様子】 |
【口頭発表の様子】 |
【ポスター発表の様子】 |
日 時 : 平成30年1月7日(日)~11日(木)
場 所 : 台湾(国立清華大学、 新竹世界高校、 NSRRC、関渡自然公園)
対象生徒 : 高校2年生 科目SS選択者のうち希望者 男子12名、 女子8名
4泊5日の日程で、台湾にて海外研修を行いました。
1日目は移動日で、 2日目より清華大学で研修を行いました。清華大学では、 脳科学研究室や研究用に建設した原子炉で研修を行いました。
なかなか見学できない貴重な施設を見学しながら研修ができ、 生徒たちは台湾の科学技術など多くを学ぶことができました。次に、 清華大学の図書館で、
本校生徒が福島の現状や課題研究の発表を行いました。この発表で、 現地の大学生に福島の現状を理解してもらうことができました。
【脳科学研究室訪問】 |
【原子力施設見学】 |
【大学での福島の現状報告】 |
3日目は新竹世界高校で現地の高校生と交流を行いました。ここでは、 染め物体験や料理体験、 ボディペイント体験を現地の高校生から教えてもらう形で行いました。
新竹世界高校の生徒たちは英語があまり通じず、 生徒たちははじめコミュニケーションをとるのに苦労していました。そのうち、 身振り手振りやスマートフォンを使うなどコミュニケーションの
方法を見つけていき、 最後には意気投合していました。高校では最後に福島の現状に関する発表を行い、 現地の高校生に福島の現状を理解してもらうことができました。次に、 研究施設である
NSRRC(National Synchrotron Radiation Research Center、 Taiwan)を訪問しました。ここでは、 いくつかのビームラインの前で実験設備を見学しながら講義を受けました。
【高校での料理体験】 |
【高校での福島の現状報告】 |
4日目は関渡自然公園で、 現地ガイドの講義を受け研修を行いました。公園内やバードウォッチング小屋、 自然環境センターを周り、
台湾における自然環境保護の考え方について学習しました。
【自然公園での研修】 |
日 時 : 平成29年12月22日(金) 13:30~16:00
場 所 : 本校 大講義室
対象生徒 : 高校1年生 科目SS選択者39名
医療現場における内視鏡の利用及び内視鏡による診断方法に関する理解を深めること、また、地域医療の拠点としての活動に関し、 地域医療の実態及び生命に携わる者としての在り方を学ぶことを目的に、前半は福島県立医科大学 会津医療センター消化器内科学講座 入澤篤志教授に、後半は同
会津医療センター総合内科学講座 鈴木啓二教授に講義をしていただきました。
前半の講義では、実際に内視鏡を用いて撮影した患者さんの胃の内部や、その治療の様子を動画で見せていただきました。また、生徒は内視鏡の実物に実際に触りながら
、中をのぞいて操作方法などを教えていただきました。先日行なったオリンパス研修で得た知識と実際の医療現場の様子が関連づけられたことで、より深い学びにつながっ
たものと思います。県立医科大学の5年生から、医学部での学生生活についてお話しいただき、生徒たちは、大学生活の一端を知ることができました。
後半の講義では福島県の現状、特に南会津等の医療を取り巻く状況を説明していただき、医師不足、少子高齢化といった問題を解決すべくどのような取り組みをしているのか、
様々な観点からお話しいただきました。講義の途中には生徒へのクイズも多数あり、生徒も楽しくまた興味深く講義を聞いていました。
■生徒の感想
「私は将来、助産師として会津での医療に貢献したいと考えているため、このような機会があってとてもよかったです。」
「知っていたことは知識を深めることができ、知らなかったことはとても勉強になって良かった。福島県に医師が必要だということを知って、自分も福島で活躍できる医療関係者になりたいと思った。」
「先日のオリンパス研修で学んだ内視鏡を実際に使用した検査や手術を動画で見ることができてとても貴重な体験だった。多くの人の命を救う内視鏡の8割が会津でつくられていることは改めてすごいと思った。」
【講演の様子1】 |
【講演の様子2】 |
【講演の様子3】 |
【講演の様子4】 |
日 時 : 平成29年12月19日(火) 13:30~15:20
場 所 : 本校 大講義室
対象生徒 : 高校1年生 科目SS選択者39名
科学に対する興味・関心を高めるとともに、科学の国際性と科学英語の重要性を認識し、海外において活躍できる科学技術者を育成することを目的に会津大学 准教授 奥平恭子先生に、「 Biology
in Space?! 」という演題で英語による講演を行って頂きました。
はじめにAstrobiologyとはどのような学問であるかをご説明いただきました。宇宙の塵や微小流星の採集、分析により生命の起源が宇宙にあるのかどうかを研究していることや、
そのためのプロジェクトとしてTanpopo-missionがあり、そこではエアロゲルと呼ばれる密度の非常に小さい物質が使われていることなど、とても興味深い話をいくつも聞くことができました。
実際にエアロゲルの実物を見せていただき、生徒はとても軽いということを実感することができたようです。
今回の英語による講演の終わりでは、英語による講義や発表などにおいて、専門的な英単語も推測して聴くことが重要であり、また英語力の向上には言葉を発することが大切であるということを
お話しいただきました。質疑応答では、できるだけ英語を使って質問をする生徒が多くみられたため、この講座から刺激を受け、科学英語を今後のSSH活動において活用しようとする
意欲の向上が期待できる講演となりました。
■生徒の感想
「すべて英語の講演を聞いて理解することができたことや、英語で質問をして通じたことに対する達成感はとても大きかった」
「最初から最後まで英語で難しいと思っていたが、先生が身振り手振りを交えてくれたり、英単語の意味を推測したりしただけでとてもスムーズに聞くことができた」
「すべて英語だったので理解できるか不安だったが、思っていたよりも聞き取ることができた。ほかの惑星や衛星にも生命が存在する可能性があるという話やその調査についての話は非常に興味深かった」
【講演の様子1】 |
【講演の様子2】 |
【質疑応答の様子】 |
日 時 : 平成29年12月18日(月)13:00~14:30
場 所 : 本校 大講義室
対象生徒 : 高校1、2年生 科目SS選択者、中学3年生
女性研究者による講演を通して、科学を研究することの魅力を伝え、女性研究者に対する理解を深めることを目的に、いわき明星大学 科学技術学部教授 岩田惠理先生に講演していただきました。岩田先生は、動物行動学が専門で、主にカクレクマノミの生態や社会地位を研究されています。
講演では、先生が行っている研究はもちろん、物理学や化学と生物学の違い、動物愛護と動物保護の違いなどについて、お話いただきました。カクレクマノミや
犬、猫といった身近な動物の話が多く、大変わかりやすい内容でした。生徒たちは興味深く先生の話を聞いていました。質疑の時間にも多くの生徒から質問がありました。
1つ1つの質問に丁寧にお答えいただき、生徒たちの理解がさらに深まりました。
■生徒の感想
「動物行動学という学問を初めて聞き、様々な研究分野があることを知りました。講演は初めて聞く話ばかりで、ワクワクした気持ちで聞くことができました。
また、身近な動物の話が多かったので、とてもわかりやすく、興味をもつことができました。自分の視野が広がったように感じます。科学は面白いものだと思いました。」
「今まで生物学についてあまり興味を持っていませんでした。しかし、今回の講演を聞いて、とても興味深い学問であると感じました。特に、カクレクマノミの
群れでの生活についての話が面白かったです。仲良く生活していると思っていましたが、実は違うと知り、衝撃を受けました。動物の行動についてもっとたくさんの話を聞きたいと思う講演会でした。」
「生物学の面白さを改めて感じることができ、とても興味深い講演でした。動物福祉という言葉を初めて知り、動物愛護との違いも学ぶことができました。
動物行動学には、社会学や心理学など様々な側面があるとわかり、さらに詳しく学びたいと思いました。」
【講演の様子1】 |
【講演の様子2】 |
日 時 : 平成29年11月18日(土)、19(日)
場 所 : 本校 大講義室 他
対象生徒 : 高校2年生科目SS選択者、高校1年生SSH探求部
本校において、福島県高等学校生徒理科研究発表会が実施されました。先週の会津支部理科研究発表会の反省を活かし、課題研究の口頭発表、
ポスター発表を行いました。各部門の発表題名と結果は以下のとおりです。
口頭発表
<生物部門>
・イネ科植物の耐凍性の向上 2年生4名 優秀賞(全国大会出場)
・ダンゴムシの腸内細菌による木材成分分解能力の研究 1年生5名優秀賞
・選択型白色腐朽菌によるリグニンの分解選択特性 2年生4名
・ミミズの耐水性団粒の形成に関する研究
(~有機肥料の種類による違い~) 2年生4名
<物理部門>
・ペロブスカイト太陽電池の高性能化にむけて 2年生3名 優秀賞
<化学部門>
・ヨウ素デンプン反応を用いた海藻中のヨウ素の定量 2年生4名
・ガラス表面の汚れを落とす最適化条件を探る 2年生3名
【口頭発表の様子1】 |
【口頭発表の様子2】 |
ポスター発表
物理:ペロブスカイト太陽電池の高性能化に向けて 2年生3名 優秀賞
情報:ロボットアームを利用したゴミ拾いによる環境保護への貢献
2年生2名
情報:Andoroidアプリを利用した中高生の学習環境改善 2年生4名
情報:複数カメラを用いた3Dスキャン 2年生2名
情報:Tweet解析アプリ「Ashley」 2年生2名
数学:日本と諸外国の数学の学習方法の違いに関する研究 2年生4名
【ポスター発表の様子】 |
【会場全体の様子】 |
日 時 : 平成29年11月12日(日)
場 所 : 本校 大講義室 他
対象生徒 : 高校2年生科目SS選択者、高校1年生SSH探求部
本校において福島県高等学校文化連盟 自然科学専門部 会津支部生徒理科研究発表会が開催され、課題研究の成果について発表しました。発表内容は以下のとおりです。
口頭発表
<物理部門>
・ペロブスカイト太陽電池の高性能化に向けて 2年生3名
・摩擦係数の測定 2年生3名
<化学部門>
・ガラス表面の汚れを落とす最適化条件を探る 2年生3名
・ヨウ素デンプン反応を用いた海藻中ヨウ素の定量 2年生3名
<生物部門>
・イネ科植物の耐凍性の向上(物質を吸収した植物の耐凍性は上がるのか) 2年生4名
・選択型白色腐朽菌によるリグニンの分解選択特性 2年生4名
・ミミズの耐水性団粒の形成能力について(有機肥料の種類による違い)
2年生4名
・ダンゴムシの腸内細菌による木材成分分解能力の研究
(~新たな木材分解菌を求めて~) 1年生5名
【口頭発表の様子】 |
【質疑応答の様子】 |
ポスター発表
物理:ペロブスカイト太陽電池の高性能化に向けて 2年生3名
情報:ロボットアームを利用したゴミ拾いによる環境保護への貢献
2年生2名
情報:Andoroidアプリを利用した中高生の学習環境改善 2年生4名
情報:複数カメラを用いた3Dスキャン 2年生2名
情報:Tweet解析アプリ「Ashley」 2年生2名
数学:日本と諸外国の数学の学習方法の違いに関する研究 2年生4名
発表では、生徒がこれまでの成果を分かりやすく伝えられるよう努力する姿が見られました。次週の福島県生徒理科研究発表会への新たな課題も見つけることができました。
【ポスター発表の様子】 |
【作成したポスター】 |
日 時 : 平成29年11月3日(金)、4日(土)
場 所 : 会津大学
対象生徒 : SSH探求部 情報班 高校2年生 2名
9月9日(土)
プログラミング部門の予選がオンライン上にて行われました。全国から632チームが、 本選出場枠である29チームに勝ち残るために戦いました。本校からは1年生から3年生まで合わせて、計10チームが参戦しました。そのうち2年生の1チームが県内トップで予選を勝ち抜き、本選出場権を得ました。
11月3日(土) プログラミング部門 本選
予選を勝ち抜いた29チームが一堂に会し、2人1チームで1台のパソコンを使い、制限時間内に問題に対する解答プログラムを作成し、得点形式で競いました。
4時間にも及ぶ激闘を終えた本校生徒たちでしたが、残念ながら上位入賞を果たすことはできませんでした。しかし、生徒たちは、やりきった表情を見せ、充実感、達成感を味わうと共に来年への闘志を燃やしていました。
【会場の様子】 |
【問題と格闘する生徒たち】 |
【会場入り口にて】 |
日 時 : 平成29年11月4日(土)
場 所 : 福島県教育会館大ホール
対象生徒 : SSH海外研修参加予定生徒 高校2年生 3名
海外研修の事前研修として、福島市で開催された英語プレゼンテーションコンテストに参加してきました。 福島の復興や放射線などに関して、調べ学習を行い自分たちの意見を加え、原稿を見ないで身振り手振りを交えながら英語で発表を行いました。
また、生徒たちは、他の参加生徒のステージ全体を使って発表する様子などを見て、プレゼンテーションの表現力の奥深さに刺激を受けた様子でした。 今年度の台湾の高校交流で英語の発表を行ってきますが、これらの経験を活かしてさらなる表現力の向上に期待したいと思います。
【発表の様子1】 |
【発表の様子2】 |
日 時 : 平成29年10月21日(土)
場 所 : 福島大学 共生システム理工学類
対象生徒 : 高校1、2年生希望者13名
平成29年度「科学の甲子園」福島県大会(主催 福島県教育委員会共催 福島大学共生システム理工学類)が10月21日(土)に福島大学で行われました。
本校からは2年生チーム(7名)と1年生チーム(6名)の2チームが参加しました。競技形式で行われ、その内容は以下の通りです。
(1)筆記競技(配点180点)
・理科、数学、情報の中から、知識を問う問題及び知識の活用について問う問題で競う。
・教科・科目の枠を超えた融合的な問題も出題され得る。
(2)実技競技(配点360点:実験競技180点、総合競技180点)
・理科、数学、情報に関わる実験、実習、考察等、及び科学技術を総合的に活用して、ものづくりの能力、コミュニケーション能力等により課題を解決する力を競う。
① 実験競技:理科に関わる観察、実験で競う。(競技内容は当日指示)
② 総合競技:課題に関する競技及びレポートで競う。(今年度はウインドカー)
今回の大会は県内7校17チームが参加し、2年生の五十嵐玄君、奥檀君、
佐藤瑠依君、永嶺明君、籏野泰誠君、本間英暉君、村山知輝君のチーム
「Yo-Ryoku隊」(ようりょくたい)が総合競技で3位、実験競技で1位となり、総合得点で3位入賞という結果となりました。
【3位入賞の記念撮影の 様子】 |
日 時 : 平成29年10月5日(木) ~ 11月2日(木)
場 所 : 講義及び機体作製:本校 理科実験室1
論文作成:コンピュータ実習室
コンテスト:本校3階 美術室前
対象生徒 : 高校1学年 SSHコース選択者 39名
「エッグドロップコンテスト」とは、高いところから生卵を割らずに落とすための機体を作り、実際に落下させて競い合うコンテストです。
科学研究の一連の流れを理解し、実験から仮説を検証して考察する方法や、研究のまとめ方、文書作成ソフトを用いた論文作成の方法などを学びます。
これらを通して自由なアイデアを競い、科学研究の楽しさを学ぶことを目指します。
初めに教員からエッグドロップの歴史や背景、ルールなどについての講義を受けました。その後、各グループに分かれて、機体の作成を行いました。
昨年度に行った先輩たちの論文を読み、試行錯誤しながらより良い機体が作れるように、放課後まで残って頑張っていました。
10月19日のコンテスト当日は、雨天のため急きょ場所が変更になりましたが、3階の高さから機体を落下させ、13グループが競い合いました。
結果は13グループ中3グループが卵を割ることなく機体を落下させることに成功しました。成功したグループは機体の重量・落下時間・的からの距離と論文などの得点により順位が付けられ、表彰されました。
【作成した機体】 |
【落下させる様子】 |
【表彰式の様子】 |
日 時 : 平成29年10月14日(土) ~ 10月15日(日)
場 所 : 福島県立会津学鳳高等学校・中学校
東北地区のSSH指定校(17校)の先生方をはじめ、文科省初等中等教育局、国立研究開発法人科学技術振興機構、
福島県教育委員会の方々の出席のもと、以下の日程で研究会が実施されました。
◆10月14日(土)
①講演 「これから求められる高校教育を考える
~次期学習指導要領の方向性を見据えて~」
講師:文部科学省初等中等教育局教育課程課教育調査官 藤枝秀樹 様
②グループワークショップ
各校で抱えている問題点について話し合いました。
◆10月15日(月)
SSH指定校事例発表
13校から各校の具体的取り組みについて発表がありました。
また、国立研究開発法人科学技術振興機構関根康介様から指導、助言を
いただきました。
【グループワークショップ】 |
【会議の様子】 |
日 時 : 平成29年4月20日(木) ~ 10月5日(木)
場 所 : 講義及びポスター作製:本校 理科実験室、コンピュータ実習室
発表:本校 講義室1、講義室2、理科実験室1、第1理科室
参加生徒 : 高校1学年 SSHコース選択者 39名 (聴衆:高校1年全生徒)
「エア研究」とは、科学者が行った研究論文を基に、生徒が自ら行った研究であるかのようにポスター形式で発表する企画です。科学研究の一連の流れを理解し、
研究のまとめ方、プレゼンテーションソフトを用いたポスター作製の方法などを学び、ポスター発表を行います。
これらを通して科学リテラシー、科学的コミュニケーション能力の育成、向上を目指します。
4月より始まった「エア研究」は、初めに教員から科学研究の流れについての講義やポスターの作製・発表についての講義を受けました。その後、教員が準備した科学論文をグループごとに選択し、
論文の内容を理解しながら、ポスター作製を行いました。放課後や夏季休業中にもグループで協力し、活動しました。
9月14日には、それぞれグループごとに作製したポスターを用いて、高校1年全生徒を聴衆としたポスター発表を行いました。発表側も聴衆側もほとんどの生徒が初めてのポスター発表でしたが、
難しい科学研究を相手に理解してもらえるよう一生懸命説明していました。審査の結果、今年度の「エア研究」におけるベストポスター賞は、「抹茶含有菓子パンの摂取が健常人の食後血糖値に与える影響」
のポスター発表を行ったグループでした。
【ポスター発表の様子①】 |
【ポスター発表の様子②】 |
【表彰式の様子】 |
日 時 : 平成29年9月15日(金)
場 所 : 本校 物理・地学実験室
参加生徒 : 高校2学年 物理選択者14名
海外研修でいつも訪問している台湾清華大学の紹介により、本校に台湾人の大学生が来校し、交流活動を行いました。
交流活動では、本校生から2011年の東日本大震災に関しての概要を英語で発表しました。その後、台湾の大学生からの震災や福島に関する質問を中心にして、英語などで意見を交換し合いました。
今回、交流会に参加した生徒の中には、今年度、台湾研修に参加して清華大学を訪問する予定の生徒が10名おります。今回の交流活動を通して、生徒たちは国際交流の楽しさを実感でき、国際交流の意義を考える良い機会になりました。
【震災の概要の発表】 |
【大学生と議論している 様子1】 |
【大学生と議論している 様子2】 |
【最後に集合写真】 |
日 時 : 平成29年8月8日(火)~10(木)
場 所 : 岐阜県:核融合研究所
兵庫県:Spring-8/SACLA、スーパーコンピュータ京、神戸国際展示場
参加生徒 : 対象生徒:1、2年生 希望者 20名
科学技術に対する興味関心の拡大、コミュニケーション能力及びプレゼンテーション能力の育成を目的として、夏の科学研修2を開催しました。
1日目
・核融合研究所
2日目
・SPring-8、SACLA
・スーパーコンピュータ京
・平成29年度SSH生徒研究発表会・ポスター発表(神戸国際展示場)
3日目
・平成29年度SSH生徒研究発表会・全体発表(神戸国際展示場)
2日目の夜には、見学した施設、ポスター発表で学んだことをポスターにまとめ、共有する研修会を行いました。
■生徒の研修レポートより
・核融合研究所
「核融合がこれからの日本を支えるすごいエネルギーであることが
分かった。」
・SPring-8、SACLA
「病原体のウィルスを直接目で見て、対処を早めることもできると聞いて
小さいものを見ることは大きい成果につながるのだと感動した」
・スーパーコンピュータ京
「日本の科学技術の水準を実感できると同時に、スパコンが果たす重要性
を認識できた見学だった」「日本にはこれだけの素晴らしい技術があるこ
とを知り、この国に住んでいることに誇りを感じました」
・平成29年度SSH生徒研究発表会・ポスター発表(神戸国際展示場)
「自分が今研究しているものに触れている発表があり、とても興味深かっ
た。」 「実験結果を出すまで、たくさんの失敗と苦悩があったと思うし、
スランプになった時もあるだろうし、最後まで実験をし続けた発表者たち
はみんなすごいと思った。自分もあきらめずに何かを成し遂げようと思っ
た。」
各施設の見学の際には、生徒からの質問が多く、意欲的に学ぶ姿が見られました。この3日間で最先端の科学技術に触れることができ、充実した研修となりました。
【VRで施設内部イメージを 見ている様子】 |
【スーパーコンピュータ京 の見学】 |
【他校のポスター発表を 聞いている様子】 |
【夜の研修会の様子】 |
日 時 : 平成29年8月8日(火)
場 所 : 京都大学 高等研究院 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)本館
参加生徒 : 3年生9名
8月8日(火)に京都大学物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)で行われたラーニングラウンジに、本校生および加藤校長が参加し、プレゼンテーションを行いました。
3月に本校で行われたiCeMSキャラバンによるアクティブラーニング型の授業「学びのカラクリ」を受講し、当日のプレゼンテーション発表で最優秀に選考された班の生徒5名がプレゼンを行いました。
生徒は「高校生が科学者に求めること」、校長先生は「次の世代に向けての人材をどう育てていくか」というテーマのもとに、それぞれ英語によるプレゼンテーションを行いました。
当日は、iCeMSの関係者をはじめ、大学の研究者や学生が数多く参加し、発表後は参加者との交流も行われ、意見や情報の交換がなされました。
また、滞在中は京都大学の研究室やiPS細胞研究所(CiRA)の施設を見学しました。最先端のDNA研究の概要について説明を受けたり、電子顕微鏡を実際に操作するなど貴重な体験をし、充実した3日間となりました。
【研究室見学の様子】 |
【ラーニングラウンジ発表 の様子】 |
【電子顕微鏡で原子の並び が見える様子】 |
日 時 : 平成29年8月2日(水)
場 所 : 福島県環境創造センター(三春町)
参加生徒 : SSH探求部物理班 2年生2名
環境教育フェスティバルに参加し、ペロブスカイト太陽電池に関する今までの研究の成果について、口頭発表とポスター発表を行ってきました。ポスター発表では様々な方から発表についてのご意見をいただき、 自分たちの次の課題を見つけたようです。今後の研究活動に期待したいと思います。
【口頭発表の様子】 |
【ポスター発表の様子】 |
日 時 : 平成29年8月3日(木)
場 所 : 本校 コンピュータ実習室
参加生徒 : 1年科目SS 選択者30名
科学的思考力、課題発見・解決力、プレゼンテーション能力の育成を目的に、夏の科学研修1、男性科学者育成講座、女性科学者実験講座の研修報告会を行いました。
午前中は、それぞれの研修内容を発表するためのスライド作成を行いました。ほとんどの生徒が初めてのスライド作成でしたが、約3時間という限られた時間の中、一生懸命にスライドを作成し、発表の練習まで行っていました。
午後からは作成したスライドを活用し、研修内容の発表を行いました。発表では研修の目的、内容、感想をわかりやすく伝えることができました。また、発表についての質疑応答も活発に行われ、その場で議論することもあり充実した報告会となりました。
【発表用スライド作成 の様子】 |
【発表の様子】 |
日 時 : 平成29年8月2日(水)
場 所 : 福島大学、南相馬市沿岸地域
対象生徒 : 1年科目SS選択者19名
科学技術に対する興味関心の拡大、生物多様性やサステナビリティに関する見識を深め自然環境への関心を高める目的で、夏の科学研修1 ②探検コース(生物)とし、福島大学と南相馬市沿岸地域に行ってきました。
午前の福島大学では、福島大学 塘教授による生物多様性に関する講義を受けました。演習を交えながらの講義は大変わかりやすく、午後からのフィールドワークで行く予定の南相馬市沿岸部や東日本大震災における津波による被害を受けた他の地域の生物についての説明も受けました。また、研究施設や最先端の実験機器なども見せていただくこともできました。
午後の南相馬市では、津波の被害を受けた南相馬市小高区でフィールドワークを行いました。南相馬市博物館の学芸員の方々から、生物の現在の状態を詳しく説明していただきながら2時間ほど観察しつつ歩きました。津波や原発事故の影響により植生遷移の初期状態から草原の状態に進んでいる様子が観察でき、珍しい絶滅危惧種や攪乱依存種も見ることができました。
研修後の生徒たちの感想には、「人間も生物の一員として自然とともに生きていて、あらためて自然の大切さを学んだ」、「実際に自分の目で被災地を見ることができてよかったが、いろいろな問題が複雑に関係していて一筋縄ではいかないことが分かった」、「災害からの復興と生物や自然との関連をしっかり考えなければいけないと思った」、「大学の講義で学んだことを現地で実際に見て学べたのがよかった」といったものがありました。今後のSSH活動につながる有意義な研修になったと思います。
研修を担当してくださった福島大学の先生方、南相馬市博物館の方々、本当にありがとうございました。
【研修の様子1】 |
【研修の様子2】 |
日 時 : 平成29年8月1日(火)~4(金)
場 所 : 石巻専修大学、仙台国際センター(宮城県)
参加生徒 : SSH探求部 7名(高校3年生6名、高校2年生1名)
全国高等学校総合文化祭の自然科学部門で、福島県代表として物理部門、生物部門で研究発表を行ってきました。
■発表内容
・物理部門「太陽電池の電気特性の自動評価システムの開発」
・生物部門「白色腐朽菌による木材からの糖の生成に関する研究」
生徒たちは、発表前日の夜遅くまで発表練習を行い、当日は自分たちの研究成果をしっかりと発表できたと思います。また、総文祭の巡回研修では、女川町まちなか交流館ホールと東日本大震災メモリアル南浜つなぐ館を訪れ津波や震災前後の街の様子や復興計画について学習を行いました。
【生物部門発表の様子】 |
【物理部門発表の様子】 |
【会場前にて】 |
【巡回研修の様子】 |
日 時 : 平成29年7月29日(土)
場 所 : 柳津西山地熱発電所、産総研福島再生可能エネルギー研究所
対象生徒 : 1年科目SS選択者22名
科学技術に対する興味関心の拡大、 地域の科学資産の理解を深めることを目的として、夏の科学研修1 ①探究コース(物理・化学・地学分野)を開催しました。
午前の柳津西山地熱発電所では、隣接するPR館において、地熱発電についての説明と柳津西山地熱発電所の説明を受けました。その際、職員の方から模型や映像などを使って大変わかりやすく説明していただきました。
午後の産総研福島再生可能エネルギー研究所では、太陽光パネルの生産ラインを見学した後、パネルの性能向上のための研究の説明を受けました。また、風力発電の風車の中を見学した後、日本最大の電波暗室にも入ることができました。とても不思議な空間でした。さらに、環境を自在に制御して完成品の試験を行うという実験室も見学させていただきました。他にも、普段見ることができないような研究施設を見学し、体験コーナーで楽しく研究について学ぶことができました。
研修後の生徒たちの感想には、「再生可能エネルギーの研究と実際に利用して発電している地熱発電所を見学し、未来のエネルギーのための取り組みについて学んだ」、「自然を大切にし、また、エネルギーを意識して生活しなければと思った」、「地球温暖化を防止するために、高度な科学技術が使われ、日々研究されているということを知り、将来を考えるよい機会になった」といったものがありました。今後のSSH活動につながる有意義な研修になったと思います。
研修を担当してくださった柳津西山地熱発電所PR館の方々、産総研福島再生可能エネルギー研究所の職員の方々、本当にありがとうございました。
【研修を受ける生徒の様子】 |
【集合写真】 |
日 時 : 平成29年7月26日(水)
場 所 : 会津大学
対象生徒 : 高校2年生 SSHコース選択生徒の内 海外研修参加生徒 16名
台湾で行う予定の「福島の現状に関する英語のプレゼン発表」の指導を、会津大学の安田尚子准教授にしていただきました。 具体的にはプレゼンで意識すべき観点(Speaking skill, Attitude, Slide)や、専門用語の話し方(簡単な単語で置き換える、ゆっくり話す)、文と文の接続の 言葉を有効に使うこと(First, Second, Lastlyなど)、英語と日本語の文字の意味の違い(括弧やコンマ, 点の意味の違い)などをご指導していただきました。 来年の1月までに、これらの英語プレゼン発表をさらに良いものにしていきたいと思います。
※発表内容 「福島のエネルギー」、「会津若松と会津学鳳」、「廃炉」、 「復興状況」、「震災直後の電力問題への対処」
【プレゼンの様子1】 |
【プレゼンの様子2】 |
【プレゼンの様子3】 |
【発表後にプレゼンを修正する様子】 |
日 時 : 平成29年7月24日(月)
場 所 : 本校理科実験室2
対象生徒 : 高校1,2年生 科目SS選択者 女子生徒 27名
女性科学者のワーク・ライフ・バランスとキャリアモデルに対する理解を深め、さらに、実験講座により女子生徒が科学の面白さを再認識することによって、
女性科学者の育成につなげることを目的として、本校女性教諭が実施しました。
第1部 講義「女性研究者の現状と課題」
第2部 観察実験「クロマトグラフィーによる混合物の分離」
■生徒の事後アンケートより
第1部
・理系に進む女性が少ないことをあらためて感じた。だから少しでも女性の理系進出を増やすのに貢献していきたいと思った。
・現在の女性科学者がなぜ少ないのか、という理由として歴史の浅さや慣習や制度などがあることが分かった。
・女性科学者の歴史や現状などについて学び、また、その必要性を学ぶことができた。障害となる問題は現時点では多々残っているが、それを乗り越えて科学の発展に貢献することの価値も知ることができた。
・私は、工学部を目指しているが、女性が少しでも活躍しやすくなるためには、人々の意識だけではなく環境も改革することが求められると思った。
【講義の様子】 |
第2部
・色を使った実験が主で、授業でやるような実験ではなくとても楽しみながら実験をすることができた。この機会に、科学に興味を持つことができたので、もっと科学について詳しく知りたいと思った。
・いろんな実験ができてすごく楽しかった。色の移り変わりが見られてきれいだった。科学の実験の中でも、色に関する実験は好きな方なので今回参加できてよかった。
・実際に植物色素をカラムクロマトグラフィーを用いて分離すると、混合物の分離の様子がよくわかり、実験の手順なども学ぶことができた。
受講した女子生徒は、講義を受講し実験を行うことで理系学問を学び、その先の将来の職業について考えるきっかけとなりました。また、純粋に理科の楽しさを再認識する体験となったようです。
【実験の様子1】 |
【実験の様子2】 |
日 時 : 平成29年7月24日(月)
場 所 : 会津大学
対象生徒 : 高校1,2年生 科目SS選択者 男子生徒 36名
科学に関する興味・関心の拡大、情報機器を活用する力の向上、
コンピュータリテラシーの育成を目的として、会津大学の協力で情報に関する講義・実習を受けてきました。
講座1 災害対応ロボットの研究開発と会津大学の取り組み
講師: 成瀬 継太郎 教授
はじめに、ヒューマノイドロボットに関する講義がありました。ヒューマノイドロボットの開発を競うロボットコンテストに参加したことや、 ロボットの技術的なポイントについて動画を用いて解説していただきました。次に、成瀬先生が開発中のカルガモロボットの実演を交えて、
技術研究の意義や課題を解説していただきました。
【成瀬先生の講義の様子】 |
【ロボットの解説】 |
講座2 プログラミング体験講座
講師: 渡部 有隆 上級准教授
前半はプログラミングに関する講義がありました。今、なぜプログラミング教育が必要なのか、プログラミングとは何かについて解説していただきました。
また、アルゴリズムについて、上皿天秤を使用した重さの軽い順に並べ替える方法について実演を交えながら効率よく並べ替える手順を教えていただきました。
プログラマーを目指すには「ソフトウェアを使う側でなく作る側に興味を持つ」ことが大切であることを教えていただきました。
後半は会津大学のワークステーションを使って実際にプログラミング実習を行いました。簡単なプログラムから、渡部先生が開発されたAOJと呼ばれる
オンラインジャッジシステムによる演習も行いました。プログラミングは初めてという生徒も多い中、最後まであきらめずプログラムを完成させるよう努力する姿が見られました。
【渡部先生の講義の様子】 |
【プログラミング実習の様子】 |
日 時 : 平成29年7月5日(水)6,7校時
場 所 : 本校 第1体育館
対象生徒 : 全校生(高校)及び聴講希望保護者 ※保護者参加8名
講 師 : 北海道大学大学院准教授 鈴木 孝洋 氏
演 題 : 自然を学ぶ・まねる・超える ~有機化学入門~
平成29年度のSSH講演会(高校)が行われました。
目 的
① 課題発見や問題解決のための探究活動のおもしろさを知るとともに高校での学習の意義について考えさせる。
② 基礎科学の大切さや先進的な科学の現在を知るとともに生徒の興味関心に即した探求活動を展開するための動機付けを図る。
③ 研究者という職業を通して学んだことや考えたことを聴くことで、生徒が今後主体的に進路を考え、将来積極的に社会に関わることをイメージさせる機会とする。
鈴木先生は有機化学(有機合成)が専門です。講演では高校生活を有意義に過ごすためのアドバイスとして「若さは貯蓄である」というフランクリンの言葉を引用し機会費用的に過ごす事を勧められました。また、先生が研究者になるまでのプロセスを「昆虫の生態」に例えてわかりやすく紹介されました。
本題の有機化学入門では、自然界に存在している有機物を調べ(学び)、それを合成し(まねる)そこからさらに価値のある物質を合成する(超える)という内容を先生の研究内容と重ねながらお話されました。3年生の一部の生徒を除いては初めての内容でしたが、有機化合物の定義をはじめ分かりやすく説明していただきました。「地味だけどフロンティアな分野」であることがよく伝わりました。
生徒の感想
・文系の自分には難しい講演かもしれないと思っていましたが、錬金術の話から始まり興味深く有機化学について学べました。自然の模倣からそれを超えていくという学問の体系についての話は、文系にとっても参考になりました。
・研究者という職は私とは縁遠い存在で、何をしているのか全くわからなかったが、今回生の話を聞くことができてイメージがわいた。様々な研究が私達の生活を支えていることを実感した。
【講演中の鈴木先生】 |
【講演会の様子】 |
日 時 : 平成29年6月29日(木)13:20~14:00
場 所 : 本校 理科実験室1
対象生徒 : 高校1年生 SSHコース選択生徒 39名
毎年,夏に開催されるSSH生徒研究発表会のDVD鑑賞を行いました。ポスター発表のようすや、口頭発表のようすを観て,科学研究のアウトプットの仕方を学び,今後のSSH活動に生かしていくことが目的です。20分程度のビデオを鑑賞しました。
鑑賞後の生徒たちの感想には,「発表のイメージをつかむことができた」、「英語によるコミュニケーションができていて,英語の大切さを感じた」、「自分もあの場に立って発表してみたいと思った」、「実際に実験で使用した器具などを使いながら発表していてわかりやすかった」といったものがありました。
【研修の様子】 |
日 時 : 平成29年6月10日(土)
場 所 : 只見町(癒しの森、ブナセンター、あがりこの森)
対象生徒 : 高校1年生 SSHコース選択生徒 37名
SSHコース選択者の高校1年生37名を対象として、只見町のブナ林で研修を行いました。昨年に引き続き,ブナセンターのセンター長である新國勇氏,只見町公認ガイドインストラクターの渡部和子氏、高原豊氏に講師をしていただきました。
癒しの森では、スギ、カラマツなどの人工林、ミズナラの二次林、ブナの自然林を歩き、事前講義で学習した森林の分類を目で見て体感しました。その中でも自然林では、ブナの倒木によるギャップ更新を目の当たりにし、植生遷移という自然現象に直に触れることが出来ました。
ブナセンターでのお昼を挟んで、あがりこの森ではブナの二次林を見学しました。雨に降られたのは残念でしたが、雨幹流という現象が見られたほか雨の中の森林を歩くという普段できない体験をし、有意義な野外研修になったのではないかと思います。
【左上:スギ、右上:ミズナラ、左下:ブナ 右下:倒木によるギャップを見学する生徒】 |
【癒しの森での集合写真】 |
日 時 : 平成29年5月18日(木)7校時
場 所 : 本校 大講義室
対象生徒 : 高校1年生 SSHコース選択生徒 39名
只見町ブナセンター長である新国勇さんを講師としてお招きし,SSHコースを選択した高校1年生39名を対象に、6月10日(土)に只見町で行われる野外研修の事前講義を行いました。
講義では、普段何気なく目にする「森林」の種類やその見方について丁寧に説明して頂きました。日本の国土の3分の2を占める森林の中でも,自然林は非常に希少であること,ユネスコパークにも認定された本州で最も広大なブナの自然林が、私たちのすぐ近くに存在していることなど,驚くべきことが盛り沢山でした。
また,SSH事業の目的にも挙げられている"Sustainability=持続可能性"の観点に立ち、私たちがこの貴重なブナ林や自然とどのように関わり、どのように生物多様性を保全していくべきなのかを熟考させられる良い機会となりました。学鳳生にとっても非常に有意義な講義だったのではないかと思います。
【新国さんによる事前講義 の様子】 |
【森林の種類に関して説明を受ける生徒の様子】 |
日 時 : 平成29年4月13日(木)7校時
場 所 : 本校 大講義室
対象生徒 : 高校1年生 240名
今春入学した高校1年生240名を対象に、学校設定科目「SSH産業社会」のSSHコース選択ガイダンスを行いました。
初めにSSHの事業がどのような目的で行われているのかを説明し、次に1年次のSSHコースではどのようなプログラムが組まれ活動しているのかを年間計画とともに示しました。
さらに、本校3年生が2年次に行った課題研究「白色腐朽菌による木材からの糖の生成」の発表や台湾研修のプレゼンテーションを行いました。質疑応答では課題研究やSSH活動についての質問が多数あり多くの生徒がSSH活動に興味を持ってくれました。
最後に、3年生がSSHコースを選択したときの充実感や達成感,また部活動との両立の大変さなどの体験談を話してくれました。新入生にとって、大いにSSHコース選択の参考になったのではないかと思います。
【SSHコース説明の様子1】 |
【SSHコース説明の様子2】 |