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  3. H30年度の記録

H30年度の記録

本校のSSH研究活動の様子をお知らせします。


2019/03/12
SSH情報 高大連携スポット講義
2019/02/21
平成30年度 SSH研究成果発表会
2019/01/24~01/25
東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会
2018/12/23~12/27
平成30年度 SSH台湾海外研修
2018/09/19~01/09
平成30年度 1年科目SS 「探究活動」
2018/12/21
医療に関する講義
2018/12/20
企業訪問研修(会津オリンパス)
2018/12/18
英語による科学講座
2018/12/17
女性科学者講演会
2018/12/08
ふくしまサイエンスフェア
2018/11/17~18
平成30年度 福島県高等学校生徒理科研究発表会
2018/11/12
平成30年度 会津地区生徒理科研究発表会
2018/11/11
平成30年度「科学の甲子園」福島県大会
2018/09/19~10/24
平成30年度 高校1年科目SS 「エッグドロップ」
2018/04/25~09/19
平成30年度 高校1年科目SS「エア研究」
2018/08/23
平成30年度 高校1年科目SS 「放射線講座」
2018/08/07~09
平成30年度 夏の科学研修2
2018/08/06~09
第42回全国高等学校総合文化祭(自然科学部門)
2018/08/07~09
平成30年度SSH生徒研究発表会(全国)
2018/08/06
SSH夏の研修報告会
2018/08/04
ふくしま環境教育フォーラム2018
2018/08/03
平成30年度 小学生・中学生のための科学実験講座
2018/08/02
平成30年度 夏の科学研修1 探検コース
2018/07/31
平成30年度 夏の科学研修1 探究コース
2018/07/28
産総研(FREA)一般公開でのポスター発表
2018/07/27~28
サイエンスカフェ2018(テルモ生命科学芸術財団主催)
2018/07/25
コンピュータリテラシー育成講座2018
2018/07/23
女性科学者実験講座
2018/07/20
英語による物理実験講座
2018/07/05
平成30年度 SSH講演会(高校)
2018/06/28
SSH全国生徒研究発表会事前研修
2018/06/09
平成30年度 SSH産業社会 野外研修
2018/05/30
平成30年度 野外研修 事前講義
2018/04/12
平成30年度SSH産業社会 SSコース選択ガイダンス



SSH情報 高大連携スポット講義

日  時 :
平成31年3月12日(火)
場  所 :
本校 大講義室
対象生徒 :
高校1年生

会津大学教授の出村裕英先生をお招きし、SSH情報 高大連携スポット講義を実施しました。今回は「航空宇宙工学とコンピュータ技術者」というテーマで、出村先生が研究されている小惑星探査機はやぶさ2について、タイムリーなお話をしていただきました。
 講義では、会津大学が小惑星探査機「はやぶさ2」ミッションにどのように関わってきたのか、また、福島県内の企業の技術が「はやぶさ2」に多くかかわっていることや、小惑星リュウグウへのタッチダウンの様子などをわかりやすく解説していただきました。生徒たちは、3Dグラスを用いて小惑星の形状を立体的に見ることや、3Dプリンタで作られた小惑星リュウグウの模型を見ることで理解を深めることができました。生徒たちにとって、自分の身近にある会津大学の取り組みについて理解し、コンピュータ技術者の研究にかける情熱を知るよい機会となりました。

 生徒の感想
・私たちの身近な会津大学がこんなにすごいことをやっているのかと誇りに思った。
・講義を通して、科学技術の発展には科学者たちの地道な研究があることがよくわかった。
・福島の技術や学生が関わっていると知り、宇宙のことが身近になった。
・相対速度やエネルギーの分散などの物理の授業で習った内容が技術の開発に重要であることが分かった。
・出村先生の「リスクをおかして、冒険してみる」という言葉に先生の覚悟を感じ、私の心に残りました。


【講義の様子】
 

【講義をする出村先生】
 

【3Dグラスで立体画像を
見ている様子】

平成30年度 SSH研究成果発表会

日  時 :
平成31年2月21日(木) 12:45~
場  所 :
本校第1体育館 他
対象生徒 :
全校生徒

平成30年度SSH研究成果発表会が2月21日に開催されました。
 まず、第1体育館において高校1年科目SS活動報告と高校2年科目SS、SSH探求部課題研究発表(前半)が行われました。次に講義室等にて高校ポスター発表及び中学RP課題研究発表、また、体育館に戻り、高校2年の海外研修報告や高校2年SSH課題研究口頭発表(後半)が行われました。今年度は初の試みとして、中学3年レインボープロジェクト課題研究口頭発表も行いました。発表者は一様に緊張した面持ちでしたが、発表はとてもすばらしく、JSTの調査員や多くの来賓の方々、さらには保護者の方々にも大変好評でした。


【口頭発表】

【口頭発表】

【口頭発表】

【ポスター発表】

【ポスター発表】

【ポスター発表】

東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会

日  時 :
平成31年1月24日(木)~25日(金)
場  所 :
日立システムズホール仙台(宮城県仙台市)
対象生徒 :
高校1・2年生 科目SS選択者(15名)

平成30年度東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会が仙台市の「日立システムズホール仙台」で行われ、高校1・2年生の課題研究班から3つの班が参加しました。この大会は東北6県のSSH指定校など18校が参加して行われ、互いに研究成果を発表し相互評価を行うことで、研究のレベルアップを図ることを目的としています。
 初日は、化学班が「光触媒機能の向上」について口頭発表を行いました。2日目は地学班が「猪苗代湖がもたらす気象への影響」について、生物班が「ダンゴムシの腸内共生細菌の研究」についてポスター発表を行いました。その後、生徒交流会が行われ、他校の生徒と情報交換などをして、互いの研究を深め合いました。2日間を通じてたくさんの質問や意見が寄せられ、自分たちの研究を見直す大変よい機会になりました。
<審査結果>
ポスター発表
 ・ダンゴムシの腸内共生細菌の研究 最優秀賞


【化学班の口頭発表】

【地学班のポスター発表】

【生物班のポスター発表】

平成30年度 SSH台湾海外研修

日  時 :
平成30年12月23日(日)~27日(木)
場  所 :
台湾(国立清華大学、台北市立建国高級中学校、国立放射光研究センター、関渡自然公園)
対象生徒 :
高校2年生 科目SS選択者による希望者 女子13名, 男子5名

4泊5日の日程で、台湾での海外研修を実施しました。1日目は移動日で、2日目に国立清華大学を訪問しました。清華大学では、原子力技術と台湾のエネルギーの現状についての講義、研究用原子炉での研修を行いました。また、図書館の発表スペースで、本校生徒による福島の現状や日本文化の紹介、課題研究の発表を行いました。


【原子力に関する講義】

【原子力施設見学】

【福島の現状等の発表】

3日目は、建国高級中学校で、現地の高校生と交流しました。お互いの国や文化、福島の現状および課題研究についてのプレゼンテーションを行い、授業体験や交流授業へ参加しました。
 さらに、台北市の関渡自然公園では、現地ガイドの講義を受けました。公園内や自然環境センターを見学し、大都市近郊における自然環境保護について学習しました。


【プレゼン発表】

【交流授業参加】

【自然公園研修】

4日目は、国立放射光研究センターを訪問し、放射光についての実験設備を見学しながら、英語による説明を受けました。


【放射光研究センター】

平成30年度 1年科目SS 「探究活動」

日  時 :
平成30年9月19日(水)~平成31年1月9日
場  所 :
<講義及び発表> 本校 理科実験室1
<実験>     本校 理科実験室1・2・3
         第1理科室、第2理科室, コンピュータ実習室
<スライド作成> 本校 コンピュータ実習室, 情報演習室
対象生徒 :
高校1年生科目SS選択者 39名

SSHコースを選択した高校1年生が、今年度の最後に行うプログラムが「探究活動」です。「探究活動」では、それぞれのグループが研究テーマを選択し、その研究テーマに沿って実験・解析・考察を行い、口頭発表をしました。科学研究の一連の流れを身につけることを目的に、実験器具の扱い方、実験データの取り扱い方や解析、実験結果の考察、発表用スライドの作成、口頭発表の仕方などを講義含めて、実際に経験し、最終的に口頭発表を行います。生徒たちは昼休みや放課後の時間も使い、実験データをとったり、発表用のスライドを作ったりと、グループで協力して準備を進め、発表に臨んでいました。
 発表会は11月21日と12月12日の2日間に分けて行いました。発表会では、どのグループもわかりやすく伝えることを意識して発表することができました。聴衆からの質問にも、あらかじめ準備して正しく答えようという姿勢が見られました。中には、スライドの作成を英語で行ったグループや,発表を英語で行うグループがあり、科学の国際性を感じて積極的に取り組んでいることがわかりました。
 1月9日には表彰式を行いました。審査の結果、ベストプレゼンテーション賞は「空気抵抗がある場合の斜方投射 ~計算物理学を用いて~」の発表を行ったグループが受賞しました。


【発表会の様子①】

【発表会の様子②】

【発表会の様子③】

【発表会の様子④】

【表彰式の様子①】

【表彰式の様子②】

医療に関する講義

日  時 :
平成30年12月21日(金)
場  所 :
本校大講義室
対象生徒 :
高校1年生科目SS選択者 39名

医療現場における内視鏡の利用及び内視鏡による診断方法に関する理解を深め、また、地域医療の拠点としての活動や地域医療の実態及び生命に携わる者としての在り方を学ぶことを目的に、2つの講義を聴講しました。
 前半の講義では、福島県立医科大学医学部消化器内科学講座 講師 片倉響子氏による「内視鏡を用いた診断と治療」というテーマの講義を聴講しました。実際の患者さんの、内視鏡で撮影した胃の内部の動画など、迫力のあるスライドを見せていただきながらの講義でしたが、生徒たちは、前日に内視鏡を製造している工場やその仕組みについて研修してきていたため、より深く学ぶことができているようでした。
 後半の講義では、福島県立医科大学会津医療センター総合内科学講座 教授 鈴木啓二氏による「日本の医療の現状と課題および会津地方の地域医療」というテーマの講義を聴講しました。少子・高齢化に伴う日本の医療の課題や、過疎化が進む会津地方の地域医療を支えるための活動について、クイズを交えながら楽しく講義をしていただきました。


【片倉先生の講義】

【鈴木先生の講義】

企業訪問研修(会津オリンパス)

日  時 :
平成30年12月20日(木)
場  所 :
会津オリンパス株式会社会津工場
対象生徒 :
高校1年生科目SS選択者 39名

先端医療に関する学習の一環として、医療用内視鏡の役割、構造及びその原理について学ぶことを目的に、内視鏡を製造している会津オリンパスの工場を見学し、研修を行ってきました。
 はじめに会社の概要についての説明を受けたあと、内視鏡の製造ラインを見学しました。その後、内視鏡の実物を使って、大腸の模型に内視鏡を挿入したり、3Dの内視鏡を操作してビーズをつまんだり、胃の中の異物を発見したりする操作体験を行いました。最後に6つのグループに分かれて、「未来の内視鏡の機能について」というテーマでグループディスカッションを行い、結果をグループごとに発表する活動を行いました。生徒たちは、自分たちの住む会津に世界的な内視鏡の工場があることに驚くと同時に、最先端の内視鏡が持つさまざまな機能について、興味深く学んでいました。


【3D内視鏡操作体験】

【大腸模型への挿入体験】

【グループディスカッション】

英語による科学講座

日  時 :
平成30年12月18日(火)13:30~15:30
場  所 :
本校 大講義室
対象生徒 :
高校1年生 科目SS選択者 39名

科学に対する興味・関心を高めるとともに、科学の国際性と科学英語の重要性を認識し、海外において活躍できる科学技術者を育成することを目的に、昨年度に引き続き、会津大学 准教授 奥平恭子先生に、「 Biology in Space?! 」という演題で英語による講演を行っていただきました。
 今回の英語による講演の最後には、英語による講義や発表などにおいて、研究者でも質疑応答の際に苦戦することが多い為、質問するときのコツであったり、質問に答えるときのテクニックであったりを丁寧に教えていただきました。その後の質疑応答では英語での質問をする生徒が多くみられたため、この講座から刺激を受け、科学英語を今後のSSH活動において活用しようとする意欲の向上が期待できる講演となりました。


【講義の様子】

【質疑応答の様子】

女性科学者講演会

日  時 :
平成30年12月17日(月)13:30~15:30
場  所 :
本校 大講義室
対象生徒 :
高校1, 2年生科目SS選択者, 中学3年生全員

女性研究者による講演を通して、科学を研究することの魅力を伝え、女性研究者に対する理解を深めさせることを目的に、講演会を行いました。講師は、福島県立医科大学放射線腫瘍学講座放射線治療科専攻医竹原由佳先生にお願いしました。
 前半は、竹原先生が行っている放射線治療のしくみや研究内容、どのような手順を踏んで医師になるのかをお話していただきました。女医さんの話を聞く機会がはじめての生徒が多く、生徒たちは真剣に話を聞いていました。免疫などの難しい話もわかりやすく丁寧に話してくださり、放射線治療の有効性を理解することができました。
 後半は、竹原先生と本校の理科担当の女性教諭2人を交え、「日本では、女性科学者いわゆるリケジョはなぜ少ないか」というテーマでパネルディスカッションを行いました。理系に進んだ生徒たちからは、「ものづくりをしてみたいから」や「将来の夢が理系だから」などがあがる一方で、文系に進んだ生徒からは「数学が苦手だから」など現在の勉強の状況から理系に進むことが難しかったという意見などがあがりました。
 質疑では、研究や医師として一人前になるまでの道のりなどに関する質問があり、ひとつひとつ丁寧に答えていただきました。先生のお話から私たちが知らなかった医療現場を少し垣間見ることができました。
 本講演会は、科学の道に進むことの意義などを知るたいへん良い機会となり、生徒たちは有意義な時間を過ごすことができました。


【講義】

【講義】

【ディスカッション】

ふくしまサイエンスフェア

日  時 :
平成30年12月8日(土)
場  所 :
福島市子どもの夢を育む施設 こむこむ
対象生徒 :
中学生11名, 高校生17名

ふくしまサイエンスフェアは、福島高校が主催し県内の7つの高校が参加して、子どもたちを相手に実験教室や実験屋台を行い、子どもたちの科学に対する興味・関心を高めるための事業です。本校からは、中学校の情報科学部の生徒11名と、高校のSSH探求部の生徒17名の合計28名が参加しました。
 中学生と高校生が縦割りで3つの班に別れて実験屋台を企画し、本番の10日ほど前から器具の準備や予備実験などを行い本番に備えました。3つの班の内容は、以下のとおりです。
①「ハンドパワーで発電しよう」
 ペルチェ素子を使って、氷水と手の温度差で発電することを体験します。
②「芳香剤をつくってみよう」
 吸水性ポリマーにアロマオイルを加えて芳香剤をつくります。
③「ブドウジュースの色を変えよう」
 ブドウジュースや紫キャベツの汁を染み込ませたろ紙に、酢や重曹を溶かした液などで絵を描き、色の変化を観察します。

 当日は、中学生と高校生が協力してお客さんを呼び込んだり、参加した子どもたちにていねいに説明したりするなど、積極的に事業に参加する姿が見られました。情報科学部は、校内で活動することがほとんどで、高校生と一緒に活動することも多くありません。今回の事業では外部の子どもたちを相手に、中学生と高校生が協力して1つのことを実施することができ、大変よい経験になりました。


【ハンドパワーで
発電しよう】

【芳香剤をつくろう】
 

【ブドウジュースの色
を変えよう】

平成30年度 福島県高等学校生徒理科研究発表会

日  時 :
平成30年11月17日(土)~18日(日)
場  所 :
福島県立橘高等学校
対象生徒 :
高校2年生科目SS選択者36名, 高校1年生SSH探求部8名

福島県立橘高等学校にて, 福島県生徒理科研究発表会が実施されました。課題研究のポスター発表, 口頭発表が行われ, 生徒たちは研究活動の成果を発表してきました。生徒たちはこの日のために遅くまで学校に残り, 今まで行ってきた課題研究の成果を一生懸命にまとめていました。努力の甲斐があり, 最終的に, 全ての研究班が素晴らしい発表を行うことができました。
 発表タイトルと大会結果は以下の通りでした。
○ ポスター発表部門
 「ダンゴムシの腸内共生細菌の研究」 2年生2名, 1年生2名 優秀賞(2位)
   → 福島県高校総合文化祭 第4回活動優秀校公演に参加決定
 「ペロブスカイト太陽電池の等価回路の研究」 1年生5名 1次審査通過
 「輪ゴムの劣化を防げ!!」 2年生5名
 「ベイジアンネットワークで行うアンケート分析」 2年生4名
○ 口頭発表部門
 「光触媒機能の向上」 2年生5名 化学部門 優良賞 (4位)
 「猪苗代湖がもたらす気象への影響」 2年生4名 地学部門 優良賞 (5位)
 「ペロブスカイト太陽電池の等価回路の研究」 1年生5名 物理部門 優良賞 (5位)
 「ウルシの硬化についての研究」 2年生 2名 化学部門
 「会津野菜の廃棄部分を利用した会津木綿の染色」 2年生 2名 化学部門
 「ダンゴムシの腸内共生細菌の研究」 2年生 4名 生物部門
 「野菜 VS 菌」 2年生 2名 生物部門
 「ヘラオオバコ駆除に関する研究」 2年生2名 生物部門
 「叩いて溶かしてぴかぴかガラス大作戦!」 2年生3名 地学部門


【地学部門の発表の様子】

【化学部門の発表の様子】

【生物部門の発表の様子】

【物理部門の発表の様子】

【ポスター発表の様子1】

【ポスター発表の様子2】

平成30年度 会津地区生徒理科研究発表会

日  時 :
平成30年11月12日(月)
場  所 :
本校 大講義室
対象生徒 :
高校2年生科目SS選択者36名, 高校1年生SSH探求部8名

本校の大講義室にて会津地区生徒理科研究発表会が開催され, 本校生徒が課題研究の口頭発表やポスター発表を行いました。大会は会津地区の会津高校, 南会津高校, 喜多方高校や葵高校が参加し, 口頭発表17件, ポスター発表8件が発表されました。生徒たちは他校の課題研究の発表から, 自分たちの課題研究を更に発展させるためのヒントを得ていたようです。実りある発表会になりました。


【口頭発表の様子】

【ポスター発表の様子】

平成30年度 「科学の甲子園」 福島県大会

日  時 :
平成30年11月11日(日)
場  所 :
福島大学 共生システム理工学類
対象生徒 :
高校1,2年生希望者16名

 平成30年度「科学の甲子園」福島県大会(主催 福島県教育委員会、共催 福島大学共生システム理工学類)が11月11日(日)に福島大学で行われました。本校からは2年生チーム(8名)と1年生チーム(8名)の2チームが参加しました。
 大会は競技形式で行われ、その内容は以下のとおりです。

(1)筆記競技(配点180点)
○ 理科、数学、情報の中から、知識を問う問題及び知識の活用について問う問題で競う。
○ 教科・科目の枠を超えた融合的な問題も出題され得る。

(2)実技競技(配点360点:実験競技180点、総合競技180点)
○ 理科、数学、情報に関わる実験、実習、考察等、及び科学技術を総合的に活用して、
 ものづくりの能力、コミュニケーション能力等により課題を解決する力を競う。
① 実験競技:理科に関わる観察、実験で競う。(競技内容は当日指示)
② 総合競技:課題に関する競技及びレポートで競う。(今年度は「ぽんぽん船」)

 今年度の大会は、県内6校25チームが参加しました。
 2年生チームの「Sui-sho隊(すいしょうたい)」(内田芹菜さん、大久保智加さん、大竹由希子さん、小池妃世莉さん、高野日向さん、林瞳美さん、星南充さん、平井理子さん)が、筆記競技で2位、実験競技で2位となり、総合成績で2位入賞という結果となりました。


【2位入賞した2年生チーム】

【総合競技会場での1年生チーム】

平成30年度 高校1年科目SS 「エッグドロップ」

日  時 :
平成30年9月19日(水)~10月24日(木)
場  所 :
<講義   > 本校 理科実験室1
<機体作製 > 本校 理科実験室1
<コンテスト> 本校 図書館・読書室(3階)
対象生徒 :
高校1年生 SSHコース選択者39

SSHコースを選択した高校1年生が,「エア研究」の後に行うのが今回の「エッグドロップ」というプログラムです。この取り組みは,生徒たちの自由なアイデアを競い,仮説を検証し,考察するという科学研究の楽しさを学ぶことを目的として実施されています。「エッグドロップ」とは生卵を高所から落下させても割れない機体を画用紙,のり,はさみのみで作製し,実際に落下させて落下時間,質量,的からの距離で競い合うコンテストです。生徒は,予備調査・議論を通して課題を解決できる仮説の設定方法,実験で仮説を検証して考察する方法や,論文形式の表現方法を学び,科学研究の一連の流れを身につけていきます。
 生徒たちは,本校教員よる「エッグドロップ」の説明と機体作製についての講義を受け,グループ毎に機体のアイデアを議論しながら,試作機を作るなどして,短い時間で試行錯誤しながらも,協力して取り組んでいました。
 「エッグドロップコンテスト」を10月10日に行いました。機体を落下させる前に,短時間で相手に伝わるように話すことを目的に設けたアピールタイムでは,各グループが作製した機体の工夫点などを発表しました。その後,場所を移して3階にある図書館の窓から機体を落下させました。当日は,風が強く機体の姿勢を保つのが難しい状況でしたが, 11グループの内,5グループが卵を割らずに落下させることができました。
 表彰式を10月24日に行いました。落下時間,質量,的からの距離,論文の評価等を点数化して順位をつけ,その上位3グループが表彰されました。
 総合優勝は機体名が「円錐 ともだち たまごっち」のグループでした。


【機体の落下を
 見守る生徒たち】

【作製した機体の一例】
 

【作製した機体の一例】

【機体を落下させる様子】

【落下した機体】 

平成30年度 高校1年科目SS「エア研究」

日  時 :
平成30年4月25日(水)~9月19日(木)
場  所 :
<ポスター作製>本校 コンピュータ実習室
<発表>本校 講義室1, 講義室2, 理科実験室1, 第1理科室
対象生徒 :
高校1年生 SSHコース選択者39名+高校1年生全生徒(聴講)

 SSHコースを選択した高校1年生が初めに行うプログラムが4月から行う「エア研究」です。この取り組みは,生徒たちの科学リテラシーや科学コミュニケーション能力の向上を目的として実施されています。「エア研究」とは科学論文を読み解き,あたかも自分たちが研究したかのようにポスターを作製し,発表を行うというものです。そこから科学研究の一連の流れを理解し,研究内容をポスターにまとめる方法や,プレゼンテーションソフトを用いたポスター作製の方法を学びます。実際にポスター発表をすることで発表の経験も積んでいきます。
 生徒たちは,4月当初に本校教員よる「エア研究」の説明と科学研究の流れについての講義を受け,グループ毎に担当教員の下で与えられた科学論文を読み解き,研究内容の理解に努めました。その後,本校教員より研究内容をまとめるポスターの作製方法及び発表方法の講義を受け,ポスターの作製に取り掛かりました。生徒たちはグループで協力し,授業だけでなく放課後や夏季休業中の時間も利用し,ポスター作製を頑張っていました。
 夏季休業明けの9月12日に「エア研究発表会」を行いました。発表時にはSSHコースを選択していない生徒を含む高校1年の全生徒が聴衆となりました。発表者は聴衆からの様々な質問に対して一生懸命に答えていました。また,本校の教員5名が審査員となって各グループのポスター発表の審査を行いました。その結果,ベストポスター賞に「コーヒー殻による水中の銅およびカドミウムの捕集除去」についての発表を行ったグループが選ばれました。


【エア研究発表会①】

【エア研究発表会②】

【エア研究発表会③】

【エア研究発表会④】

【エア研究表彰式①】

【エア研究表彰式②】 

平成30年度 高校1年科目SS 「放射線講座」

日  時 :
平成30年8月23日(木)
場  所 :
LL教室1, 物理実験室
対象生徒 :
高校1年生 SSHコース選択者

8月23日(木)の午後に、本校において放射線実習講座が実施されました。講座は2部構成で、前半は放射線に関する講義、後半は霧箱の作成及びはかる君を使った遮蔽実験を行いました。生徒達は熱心に実験を行い、充実した時間を過ごしました。


【講義の様子】

【実験の説明】

【制作した霧箱】

【遮蔽実験】

平成30年度 夏の科学研修2

日  時 :
平成30年8月7日(火)~9日(木)
場  所 :
岐阜県:サイエンスワールド
兵庫県:橋の科学館、バンドー神戸青少年科学館、神戸国際展示場
対象生徒 :
高校2年生 SSコース選択生徒のうち希望者 13名

科学技術に対する興味・関心を高めること、また、コミュニケーション能力およびプレゼンテーション能力を育成することを目的として、「夏の科学研修2」を実施しました。

1日目
・サイエンスワールド
2日目
・橋の科学館
・バンドー神戸青少年科学館
・平成30年度SSH生徒研究発表会・ポスター発表(神戸国際展示場)
3日目
・平成30年度SSH生徒研究発表会・口頭発表(神戸国際展示場)

 サイエンスワールドでは光触媒(酸化チタン)に関する2つの実験(①光触媒作用の確認と②カラフルプレートの作成)を行いました。酸化チタンは紫外線を当てることにより光触媒効果を発揮することが知られていますが、①ではブラックライトや蛍光灯下などで酸化チタンによる色素の分解度合を観察することによって光触媒作用の確認を行いました。また、②では電圧を変えて電気分解を行うことにより、チタン板の表面にいくつかの色をつけるという実験を行いました。
 未習の範囲も多く、生徒達には難しい内容でしたが、チタンが電気分解時に発生する酸素により酸化されて被膜を形成することや、薄膜の干渉により、被膜の厚さを変えることで、プレートが様々な色に見えることなど、基本的な内容から非常にわかりやすい説明をしてくださり、理解することができていたようでした。研修を受け入れてくださったサイエンスワールドの皆様、本当にありがとうございました。
 橋の科学館研修では、明石海峡大橋の構造の仕組みを模型や映像で見たり、橋の点検時のVR映像を見たりすることによって、世界最高水準の架橋技術を体感していました。
 バンドー科学館研修では、様々な分野の体験型の設備が多くあり、生徒たちは楽しんで体験していました。また、当日は天候の影響で観察はできませんでしたが、公開天文施設の屈折望遠鏡としては最大級の口径25cm屈折望遠鏡「たいよう」の説明を聞いたり、その望遠鏡で観察した太陽の黒点やプロミネンスの写真、映像を見ることができました。
 生徒研究発表会の研修では、全国レベルの課題研究の発表を間近で見ることによって刺激を受けるとともに、自分たちの課題研究に役立てようと積極的に発表者に質問する生徒の姿が伺えました。
 また、2日目の夜には、研修施設で学んだこととポスター発表研修で一番参考になった研究を、班に分かれて口頭発表形式で発表し合うという研修報告会を行いました。限られた時間でのパワーポイントのスライド作成や発表準備でしたが、前年度までのSSの活動で培った経験を生かし、わかりやすいアニメーションを作成していたり、自分たちが研究をしたかのようにわかりやすく説明をしている班も見受けられたということが印象的でした。
 生徒達にとって非常に有意義な研修になったのではないかと思います。


【サイエンスワールド
での実験の様子】

【橋の科学館研修
の様子】

【バンドー科学館研修
の様子】

【ポスター発表研修の様子】
 

【夜の研修報告会での
資料作成の様子】

【口頭発表研修の様子】
 

第42回全国高等学校総合文化祭(自然科学部門)

日  時 :
平成30年8月6日(月)~9日(木)
場  所 :
長野県茅野市(公立諏訪東京理科大学,茅野市民館)
対象生徒 :
SSHコース選択生徒 2名(高校3年生)

8月6日から9日に長野県茅野市で行われた全国高等学校総合文化祭の自然科学部門に,福島県代表として出場し, 生物部門で発表を行いました。
○発表内容
・生物部門「イネの耐凍性の向上(物質を吸収したイネの耐凍性は上がるのか)」
 生徒達は,当日の朝まで発表練習に励みました。研究成果をしっかりと発表できたと思います。8日の巡回研修では,霧ヶ峰の八島湿原における高層湿原の植物観察に参加しました。高層湿原は,日々表情を変えるので,まったく同じ風景を見ることはできないといわれており,有意義な研修になったのではないかと思います。


【集合写真】

【発表の様子】

【八島湿原(霧ヶ峰)】

【記念講演会の様子】

平成30年度SSH生徒研究発表会(全国)

日  時 :
平成30年8月7日(火)~9日(木)
場  所 :
神戸国際展示場
対象生徒 :
高校3年生 SSコース選択生徒 3名

全国すべてのSSH高校と海外の高校の生徒たちが集まり、課題研究のポスター発表をするSSH生徒研究発表会に参加してきました。
 初日は海外の生徒との交流会を行いました。ここでは韓国の高校生と交流をしました。こちらからは手持ちスライドを使って会津や福島の特色を説明したり、プレゼントを交換したり、バルーンで一緒に遊んだりと、英語でのコミュニケーション能力を鍛えることができました。
 2日目は、東京理科大学の秋山仁先生の基調講演を聴講しました。講演では、1つのことを学んだ後にもなぜを追求して、1段掘り下げて探究していく姿勢が重要であることを学びました。次にペロブスカイト太陽電池の課題研究のポスター発表を行いました。生徒たちは、いままでの研究成果を丁寧に伝えようと一生懸命に発表を行いました。そして、聴衆とのやりとりにおいて様々な角度から自分たちの研究への意見をいただき、思考を深めることができたとともに、研究活動の楽しさを味わったようです。
 最終日は他校の優秀な課題研究の口頭発表を6つ聴講しました。生徒たちは同年代が行った課題研究から多くを学ぶととともに、これらに大きな刺激を受けていました。今後、研究活動の質の向上につながるものと期待します。多くを学ぶことができたSSH生徒研究発表会でした。


【海外の生徒との交流】

【基調講演】

【ポスター発表の様子】

SSH夏の研修報告会

日  時 :
平成30年8月06日(月)
場  所 :
本校情報処理室
対象生徒 :
高校1年生 SSHコース選択生徒 32名

科学的思考力、課題発見・解決力、プレゼンテーション能力の育成を目的に行った、女性科学者実験講座、コンピューターリテラシー育成講座、夏の科学研修1の報告会を行いました。
 午前中は、参加した研修ごとに分かれ、研修内容のスライド作成を行いました。パワーポイントのスライドを作成するノウハウが乏しい生徒たちでしたが、約3時間という限られた時間の中で、一生懸命自分たちが経験したことをまとめていました。そして、発表のための原稿を作成し、発表の練習まで進んでいた班も多く見られました。
 午後は、各班作成したスライドを用いて研修内容を発表しました。参加した研修以外の発表を生徒たちは食い入るように聞き、疑問に思ったことは質問をし、解決していました。それぞれの研修で何を得たのかがうまくまとめられていたので、参加していない研修も理解できていたようです。充実した報告会となりました。
 この研修会を通して、今後各種発表会に向けて、プレゼンテーションの仕方をより深く学ぶことができたと思います。


【全体説明】

【スライド作成の様子】

【報告会の様子】

ふくしま環境教育フォーラム2018

日  時 :
平成30年8月4日(土)
場  所 :
福島県環境創造センター(三春町)
対象生徒 :
SSH探求部生物班2年生2名、1年生2名

SSH探求部生物・ダンゴムシ班の4名が参加し、ポスター発表とワークショップへの参加を行ってきました。
 ポスター発表では「ダンゴムシの腸内細菌による木材成分分解能力の研究」という題で発表を行いました。生徒たちは、自分たちの研究に自信を持って、観客の方々に生き生きと説明を行っていました。また、審査員の先生からの「なぜダンゴムシを使ったのか?」という質問に対しては、生徒たちが普段から愛情を持ってダンゴムシに接していることがわかるような回答をしていました。
 ワークショップでは、いくつかの班に分かれ、福島のエネルギー問題について他校の生徒などと討論を行いました。


【ポスター発表】

【ワークショップ】

平成30年度 小学生・中学生のための科学実験講座

日  時 :
平成30年8月3日(金) 午前 小学生実験講座, 午後 中学生実験講座
場  所 :
本校実験室, 情報室
対象生徒 :
会津地区の小学生108名, 中学生2名
      
     【開校式】

午前中に小学生実験講座、午後に中学生実験講座を実施しました。小学生実験講座は、物理、化学、生物、地学、情報の5つの講座に分かれて行いました。また、中学生実験講座は情報の講座を行いました。
 それぞれの講座の内容は、次のとおりです。
○ 物理「電池のいらないラジオを作ろう!」
 電池を使わず、簡単な装置でラジオを作り、電波(AM波)を捕まえてラジオを聴きました。
○ 化学「レモンの不思議実験!」
 レモンをテーマに様々な実験を行いました。皮に含まれる物質リモネンで発泡スチロールを溶かしたり、果実に含まれる物質アスコルビン酸(ビタミンC)で金メッキをしたりなど、楽しい実験を行いました。
○ 生物「身近な野菜でおもしろ実験」
 身近にあるキャベツやニンジン、タマネギなどの野菜を使って実験をしました。ニンジンを使った野菜ロケット、紫キャベツの色の変化、タマネギの皮で染色などの実験をとおして、野菜の持つ不思議なパワーを実感しました。
○ 地学「岩石の不思議 ~水に浮く石・沈む石~」
 特殊な水溶液に岩石を入れてみたり、岩石を構成している鉱物を割ってみたり、偏向板を使って鉱物と光のコラボレーションを見てみたりと普段できないことを体験しました。
○ 情報「ロボットを組み立てて動かしてみよう!」
 Legoブロックを使って組み立てたロボットを、プログラミングして動かしました。中学校の講座ではさらに、センサーを使って、さまざまな動きをさせてみました。


【物理・ラジオ】

【化学・レモン】

【生物・野菜】

【地学・岩石】

【小学校・情報・ロボット】

【中学校・情報・ロボット】

平成30年度 夏の科学研修1 探検コース

日  時 :
平成30年8月02日(木)
場  所 :
南相馬市(南相馬市博物館,双葉断層),相馬市(松川浦)
対象生徒 :
高校1年生 SSHコース選択生徒 20名

8月2日に,南相馬市と相馬市で夏の科学研修1(探検コース)を実施しました。講師として福島大学から柴崎直明教授をお招きした他,南相馬市博物館の学芸員の方にもご協力いただきました。
 最初に訪れた南相馬市博物館では,柴崎教授に講義をしていただきました。双葉断層や,松川浦の震災前後の変化などを基礎的なことから詳しく教えていただき,生徒達も真剣に聞き入っていました。また,南相馬市博物館の学芸員の方には,普段展示されることのない貴重な「タイプ標本」を見せていただきました。タイプ標本とは,新種を記載する際の基準となる標本のことです。
 午後は,双葉断層の露頭や,松川浦での野外研修を行いました。断層の活動によって生じた断層粘土や,松川浦の現在の状況を実際に見て回ったことで,生徒達もより理解が進んだ様子でした。
 参加生徒は高校1年生で地学を習っていませんが,今回の研修を通じて,科学への興味をより一層強くしてくれたのではないかと思います。


【講義の様子】

【アンモナイト1種のタイプ標本】

【双葉断層の露頭と断層粘土】

【松川浦での集合写真】

平成30年度 夏の科学研修1 探究コース

日  時 :
平成30年7月31日(火)
場  所 :
アクアマリン福島,楢葉遠隔技術開発センター,福島県環境創造センター
対象生徒 :
高校1年生 SSHコース選択生徒 9名

高校1年生のSS(スーパーサイエンス)コース選択者を対象に,科学に対する興味・関心の拡大と,科学的思考力、課題発見・解決力、プレゼンテーション能力を育成すること,また,県内施設でサステナビリティをテーマに学ぶことを目的に,「夏の科学研修1(探究コース)」を実施しました。
 アクアマリン福島では,獣医師の富原聖一さんに「ふくしまの海のサスティナビリティ」というテーマでお話をしていただきました。震災後は,漁を行わなかったために大きなサイズの魚が増えていることや,漁をしないことでマダイは増えたが,毛ガニやズワイガニは増えたマダイに食べられてしまい減少したことなど,とても興味深い話を聞くことができました。この震災前後のふくしまの海をきっかけに,漁獲量を抑制し水産資源の枯渇を防ぐ持続可能な漁業が実現されることを期待したくなりました。その後,館内の展示を見学しました。
 楢葉遠隔技術開発センターでは,研究管理棟で没入型VRシステム,試験棟で原子炉格納容器の一部を再現した実規模の試験体やロボット試験用水槽,モックアップ階段,モーションキャプチャなどを見学させていただきました。VRを実際に体感すると細部まで再現されていて,福島第一原子力発電所の内部の様子がよくわかり,VRで現場をイメージすることが作業員の被ばく線量を抑制することにつながることもわかりました。ロボット試験用水槽の見学では、水中では地上と比べて、抵抗などが異なるため操作が難しいことなど、見ているだけではわからないことを教えていただきました。
 福島県環境創造センターの交流棟コミュタン福島では,福島県の東日本大震災からの復興の歩みをガイドの方に案内していただきながら見学しました。また放射線の飛跡を観察する霧箱や,宇宙線の飛跡を観察するスパークチェンバーなどで目に見えないものをとらえて観察することができ,生徒は楽しく学んでいました。環境創造シアターという全球型シアターで見る映像はとても迫力があり,放射線についてわかりやすく紹介した映像と,福島県の復興と自然と文化を紹介した映像をまるで宙に浮いたような感覚を覚えながら鑑賞することができました。
 今回の研修を受け入れていただいたアクアマリン福島,楢葉遠隔技術開発センター,福島県環境創造センターの職員の皆様,本当にありがとうございました。生徒たちの今後のSSH活動につながるとても有意義な研修となりました。


【アクアマリン福島①】
 

【アクアマリン福島②】
 

【楢葉遠隔技術開発センター①】

【楢葉遠隔技術開発センター②】

【福島県環境創造センター①】

【福島県環境創造センター②】

産総研(FREA)一般公開でのポスター発表

日  時 :
平成30年7月28日(土)
場  所 :
福島再生可能エネルギー研究所
対象生徒 :
SSH探求部物理班 高校1年生 6名

産総研福島再生可能エネルギー研究所(FREA)一般公開にて、SSH探求部物理班の高校1年生6名が「ペロブスカイト太陽電池の耐久性向上に向けて」の発表をしてきました。発表した生徒にとっては、はじめての課題研究のポスター発表でした。発表では緊張しすぎることなく、聴衆の質問にも丁寧に答えていました。聴衆とのやりとりを通して、次の耐久性を向上させる実験のヒントを得たようです。今後の研究活動に期待したいと思います。


【ポスター発表の様子1】

【ポスター発表の様子2】

サイエンスカフェ2018(テルモ生命科学芸術財団主催)

日  時 :
平成30年7月27日(金)~28日(土)
場  所 :
ホテルグランドパレス(東京都)
東京女子医大・早稲田大学連携先端生命医科学研究教育施設
対象生徒 :
高校2年生(SSHコース選択生徒)2名

テルモ財団では2012年から、生命科学分野へ進学を検討している高校生に、医工連携の最先端施設での実習や、再生医療や人工心臓などの最先端生命科学講義、生命科学系の大学院で学ぶ研究生とのフリートークなどを通じて将来のヒントとしてもらおうと、毎年夏に「サイエンスカフェ」を開催しています。今年度は本校が招待され参加してきました。
 1日目の講義では「人工臓器最前線-エンジニアが先進医療に挑戦する」、「心臓を創る~再生医療最前線」があり、生命科学分野の技術や研究のめざましい近年の進展の様子を知ることができました。さらに若手研究者・医師とのフリートークでは生徒たちが進路を考える上で大変参考になる話題がたくさんありました。さらに夜には全国から招待された14校の生徒と研究者との懇親会があり学校を紹介するなどして交流を深めました。 2日目は3班に分かれてそれぞれ3つの実習を行う予定でしたが、台風の接近による交通機関の乱れが予想されることから実習が一つに変更になりました。生徒たちは楽しみにしていた実習がなくなり残念そうでした。
 ワークショップ全体を通して、生徒たちは普段触れる機会の殆ど無い生命科学分野の最先端の内容に驚くとともに、今後の進路を考える上で大いに参考になったのではないかと思います。

 財団により今回のサイエンスカフェ2018のレポートが下記のwebに掲載されます。
   生命科学DOKIDOKI研究室 「サイエンスカフェレポート」
    https://www.terumozaidan.or.jp/labo/sciencecafe/


コンピュータリテラシー育成講座2018

日  時 :
平成30年7月25日(水)
場  所 :
本校 コンピュータ実習室
対象生徒 :
高校1,2年生 SSHコース選択者 39名

7月25日(水)に,SSHコース選択者の主に男子を対象とし,コンピュータリテラシー育成講座を開催しました。講師は本校情報科教諭が担当しました。講座のタイトルは「HTML5で作るWebアプリケーション入門」で,HTMLとCSS,JavaScriptの基礎について学びました。HTMLはWebページを構成するための言語で,CSSはページのデザインを担当し, JavaScriptではアプリケーションの処理を記述するものです。この3者が互いに役割を担いながら,Webアプリケーションを実現しています。プログラミングは初めてという生徒もおりましたが,情報の授業で学んだ,16進法や文字コード,光の3原色などの知識も利用しながら,最終的には,現在位置をGoogleマップで表示したり,制御したりするアプリケーションを作成することができました。普段活用しているWebページやアプリケーションの仕組みを,体験しながら学ぶことができました。


【講義の様子】
 

【Googleマップを
 表示させている様子】

女性科学者実験講座

日  時 :
平成30年7月23日(月)
場  所 :
本校理科実験室3
対象生徒 :
SSH女子生徒および希望する男女生徒 36名

授業中には実施することの少ない実験を通して、女子生徒に科学の面白さを伝え、女性科学者の育成につなげることを目的とし、本校女性教諭が実施しました。

 第1部 講義「理系女子の生態と研究の楽しさ」
 第2部 観察実験「微化石の採取と観察~珪藻土からのおくりもの~」

 ■ 第1部
 大学進学率における女子の割合から、理系に進学する女子生徒の傾向などを知ることで、進学先を決定する手がかりになるような講義を行いました。また、今後の課題研究をおこなっていくにあたって、研究をする意義や楽しさを知ってもらえる講義を行いました。


【講義の様子】
 

■ 第2部
 市販されている珪藻土バスマットから、微化石の珪藻を採取し古環境の推定をするというねらいの研究を設定しました。今回は、各班に分かれ、4社のバスマットと珪藻土を処理し、珪藻を採取し、観察するというところまでをおこないました。
 バスマットをハンマーで粉砕し、処理を行い、プレパラートを作成しました。光学顕微鏡で、高倍率にして、観察を行いました。しかし、ほとんどのバスマット試料に珪藻はあまり含まれておらず、生徒たちは苦戦していましたが、1つ見つかると歓声があがりました。
 古環境を推定するまでは行きませんでしたが、研究の一端を経験したことで、研究に対する意識が芽生え、科学研究の面白さや苦労を知ることができたと思います。


【バスマットを
  粉砕する様子】

【プレパラートを
  作成する様子】

【顕微鏡観察している
様子】

英語による物理実験講座

日  時 :
平成30年7月20日(金)3校時
場  所 :
本校 物理・地学実験室
対象生徒 :
高校2年生 物理選択生徒 23名, 留学生10名

ALTのJoseph先生を講師として, 英語で運動量保存則を検証する実験を行いました。はじめに, Joseph先生より運動量とは何か?運動量保存則とは何か?について英語で講義を受けました。その後, 留学生と本校生徒が3~4名の班に分かれて, 一緒に実験を行いました。生徒たちは一生懸命に英会話をしたり, もしくは英単語や身振り手振りを最大限に活用したりして留学生と実験を行いました。最後に, これがJoseph先生の本校での最後の授業であったことから, 生徒より感謝の花束が贈られました。英語による思考力や表現力を鍛えられただけでなく, 国際感覚を鍛えるよい機会になったと思います。


【講義の様子】

【実験の様子】

【感謝の花束】

平成30年度 SSH講演会(高校)

日  時 :
平成30年7月5日(木) 6,7校時
場  所 :
本校第1体育館
対象生徒 :
全校生(高校)及び聴講希望保護者
講  師 :
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所(JAXA/ISAS)
太陽系科学研究系 助教 村上 豪 氏
演  題 :
「謎に満ちた惑星『水星』を探る!-Bepi Colombo-」

平成30年度のSSH講演会(高校)が行われました。
目 的
(1)課題発見や問題解決のための探究活動のおもしろさを知るとともに、
   高校での学習の意義について考えさせる。
(2)基礎科学の大切さや先進的な科学の現在を知るとともに、
   生徒の興味・関心に即した探求活動を展開するための動機付けを図る。
(3)研究者から、研究を通して学んだことや考えたことを聴くことにより、
   自分自身の進路を主体的に考え、
   また、自分自身の進路と社会との関わりを考えさせることを目的とする。
 村上先生は、人工衛星による惑星大気・プラズマの撮像観測に関する研究をされている研究者です。
 月周回衛星「かぐや」や国際宇宙ステーション「きぼう」、惑星分光観測衛星「ひさき」などに搭載された紫外線望遠鏡の開発および得られた科学データの解析、また国際水星探査計画「BepiColombo」に向けた紫外線分光装置およびナトリウム大気カメラの開発に従事されて来ました。現在はBepiColomboプロジェクトサイエンティストとして衛星開発や運用計画の取りまとめに従事されていらっしゃいます。
 本講演会では、日欧共同の水星探査計画「ベピ・コロンボ」について、水星に関する説明をまじえながら、わかりやすく説明してくださいました。
 また、村上先生が宇宙を志したきっかけや開発プロジェクトに携わっているからこそ分かる貴重な話しもしていただき、参加した生徒にとっては、ワクワクするだけでなく、将来のことを考える参考にもなりました。
 日本が開発した磁気圏探査機と欧州で開発した表面探査機は、今年10月に打ち上げが予定されています。本校の生徒・職員は、打ち上げとミッションの成功を祈っております。


【講演中の様子】
 

【生徒との質疑応答の様子】
 

SSH全国生徒研究発表会事前研修

日  時 :
平成30年6月28日(木) 13:20~14:00
場  所 :
本校 理科実験室1
対象生徒 :
高校1年生 SSHコース選択生徒 39名

毎年、夏に開催される全国生徒研究発表会の様子を収めたDVD鑑賞会を行いました。課題研究に対しての心構えや方法、発表の仕方などの知識を得て、今後のSSH活動に生かしていくことを目的としています。ポスター発表や口頭発表の様子、課題研究に取り組む様子を鑑賞しました。
 鑑賞後、生徒たちからは、「ポスター発表のしくみが理解できた。」「自分がこれからすることのゴールがぼんやりと見えてきた。」「どんな道筋で研究を進めているのかを知ることができた。」などの感想がありました。課題研究への取り組みや発表の仕方を理解することができたので、今後の活動に対して大いに役立つと思います。


平成30年度 SSH産業社会 野外研修

日  時 :
2018年6月9日(土)
場  所 :
只見町(癒しの森,ブナセンター,あがりこの森)
対象生徒 :
高校1年生 SSHコース選択生徒 35名

6月9日(土)に,只見町の2つのブナ林(癒しの森,あがりこの森)とブナセンターでの野外研修を行いました。講師には,事前講義でもお世話になった只見町ブナセンター長である新国勇さんと,只見町公認インストラクターである渡部和子さん,高原豊さんをお招きしました。
 午前中に訪れた癒しの森では,事前講義で学習した自然林,二次林,人工林の違いを見学しました。実際に森林を歩き,その違いを目にしたことで,生徒達はより理解が深まったのではないかと思います。また,ブナ林に特徴的な巨大なギャップを見学しました。当日は雲が多めで小雨が降るあいにくの空模様でしたが,巨大なギャップに差しかかったとき, タイミングよく日差しが林床まで差し込み,幻想的な風景を見ることができました。
 お昼をブナセンターで食べた後は, あがりこの森を訪れました。あがりこの森では,冬に圧雪の上で行われるブナの伐採の結果,こぶ状になったブナの森林を見学しました。癒しの森との違いを見ることで,生徒達はSustainability=持続可能性の視点に立ち,貴重なブナ林の保全にどのように向き合っていくのかを考えることができたのではないかと思います。


【癒しの森での研修の様子】
 

【ブナ林のギャップ】
 

【あがりこの森での
 研修の様子】

平成30年度 野外研修 事前講義

日  時 :
2018年5月30日(水)7校時
場  所 :
本校 大講義室
対象生徒 :
高校1年生 SSHコース選択生徒 39名

6月9日(土)に行われる只見町での野外研修を前に,事前講義を行いました。講師には,昨年に引き続き,只見町ブナセンター長である新国勇さんをお招きしました。
 講義では,本来1年生の年度末に生物基礎で学習する内容を沢山話していただきました。例えば,自然林,二次林,人工林の見分け方,植生の遷移,森林内部の階層構造,ブナの特徴などです。これらは,野外研修当日に見て回る可能性が高く,生徒も当日が楽しみになったのではないかと思われます。
 また,本校SSH事業の目標でもあるSustainability=持続可能性の視点に立ったお話もしていただきました。会津地域の住民として,本州最大の保護区である只見周辺地域のブナ林の保全にどのように向き合っていくのかを考えさせられる講義でした。単に「ブナ林に行ってきた」で終わらせるのではなく,私たちも持続可能性の視点に立ち, 考え,行動する必要があることを改めて認識する良い機会となりました。


【講義の様子】

【講義を受ける本校生徒】

【ブナの幼木】

平成30年度SSH産業社会 SSコース選択ガイダンス

日  時 :
平成30年4月12日(木)7校時
場  所 :
本校 大講義室
対象生徒 :
高校1年生 240名

今春入学した高校1年生240名を対象に、学校設定科目「SSH産業社会」のSSコース選択ガイダンスを行いました。 SSH事業の趣旨・目的の説明の後、本校での1年次のSSコースの活動を年間計画とともに示しました。さらにコース選択の参考として3年生により、2年次に行った課題研究「ペロブスカイト太陽電池の高性能化にむけて」の発表や台湾研修のプレゼンテーションを行いました。発表した3年生からSSコースを選択しての感想もあり、新入生にとって大いにコース選択の参考になったのではないかと思います。


【課題研究の発表をする3年生】

【熱心に説明を聞く新入生】