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H28年度の記録

本校のSSH研究活動の様子をお知らせします。
2017/03/21,24 分子生物学実験講座
2017/03/17~20 第6回「科学の甲子園」全国大会
2017/03/18 第6回 北東アジア環境・エネルギーシンポジウム
2017/03/04 京都大学 iCeMS Caravan「学びのカラクリ」
2017/02/23 平成28年度SSH研究成果発表会
2017/02/16 医療に関する講義
2016/10/27~2017/02/09 平成28年度SSH探求活動
2017/01/29 スペースガード探偵団(新小惑星を探す活動)
2017/01/27~28 平成28年度東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会
2017/01/04~08 平成28年度SSH台湾海外研修
2016/12/21 英語による科学講座
2016/12/20 会津オリンパス研修
2016/12/18 福島県高校総文祭活動優秀校公演
2016/12/09 野口英世賞受賞
2016/12/09 SSH情報スポット講義
2016/11/19 福島県生徒理科研究発表会
2016/11/13 パソコン甲子園本選
2016/11/05 科学の甲子園福島県大会優勝!!
2016/10/06~10/20 エッグドロップコンテスト
2016/04/21~09/08 エア研究とポスター発表
2016/08/21 高校生のための放射線セミナー
2016/08/10~11 SSH全国生徒研究発表会
2016/08/09~11 SSH夏の科学研修2
2016/08/09 SSH夏の研修報告会
2016/08/08 SSH夏の科学研修1(生物コース)
2016/08/08 SSH夏の科学研修1(物理・情報コース)
2016/08/05 小・中学生のための科学実験講座
2016/07/30 SSH夏の科学研修1(化学・地学コース)
2016/07/22 SSH女性科学者実験講座
2016/07/22 SSH男性科学者育成講座
2016/07/11 福島県立医科大学研修
2016/07/08~09 自然体験学習
2016/07/08 平成28年度SSH講演会
2016/06/30 SSH全国生徒発表会事前研修
2016/06/11 平成28年度SSH野外研修
2016/06/10 海外研修報告会
2016/05/25 地元企業研修
2016/05/19 平成28年度野外研修事前講義
2016/04/13 SSHコース選択ガイダンス

平成28年度 SSH分子生物学実験講座

日  時 : 平成29年3月21日(火)、24日(金)

場  所 : 本校 理科実験室3

対象生徒 : 高校1年生 SSHコース選択者 30名

  学校の授業では行う機会がない分子生物学実験を行うことにより、生徒が科学の面白さや重要性を再認識し、地域の課題を解決する独自の研究開発を行う科学技術者に必要な資質・能力を育成することを目的として本校教諭が実施しました。
  講義を受講し実験を行うことで、生徒にとっては進路として理系学問を学び、その先の将来の職業について考えるきっかけとなり、また、純粋に理科の楽しさを再認識する体験となったようです。

実験内容
  ① DNAの抽出
  ② PCR法による遺伝子の増幅
  ③ 電気泳動法による遺伝子の解析
実験内容
  ① DNAの抽出
  ② PCR法による遺伝子の増幅
  ③ 電気泳動法による遺伝子の解析
生徒の感想
  ・自分の遺伝子を調べるというのはめったにないないので貴重な体験でした。
  ・初めての実験だったのでとても面白かった。普段使うことのない器具を使えたので勉強になった。
  ・生物基礎で学習した分野であるが当初はあまり興味がなかったが、今回の実験で面白さを知ることができたと思う。
  ・初めて使う道具ばかりで、なかなかうまく使えず大変だった。
  ・自分のDNAついて調べる機会はあまりないし、自分のDNAの抽出を行うこともあまりないのでとても貴重な体験だった。また、とても興味深い内容だったので楽しんで実験ができた。
  ・さまざまな器具の使用法や操作方法を学ぶことができた。
  ・作業をただやるのではなく、どのような原理なのか、その操作によって何を知ろうとしているのかを理解することができた。
  ・この実験を通して、生物学や化学の重要さを学ぶことができた。
  



【実験の様子1】


【実験様子2】

第6回「科学の甲子園」全国大会

日  時 : 平成29年3月17日(金)~20日(月)

場  所 : 茨城県つくば国際会議場、つくばカピオ

対象生徒 : 高校2年生 「科学の甲子園」福島県大会優勝チーム8名

  第6回「科学の甲子園」全国大会(主催 科学技術振興機構)が3月17日から20日にかけてつくば国際会議場及びつくばカピオにおいて行われました。会津学鳳高校からは2年生チームが福島県代表として参加しました。競技形式で行われ、その内容は以下の通りです。

(1)筆記競技(配点360点)
    ・理科、数学、情報の中から、知識を問う問題及び知識の活用について問う問題で競技
    ・教科・科目の枠を超えた融合的な問題も出題
(2)実技競技(競技①240点、競技②240点、競技③240点)
    ・理科、数学、情報に関わる実験、実習、考察等、及び科学技術を総合的に活用して、ものづくりの能力、コミュニケーション能力等により課題を解決する力を競う。

  各都道府県の選考には過去最高の参加校数となった682校から8244名のエントリーがあり、第6回全国大会には選抜された47校、合計361名の高校生達が、科学に関する知識とその活用能力を駆使してさまざまな科学的課題に挑戦しました。
  会津学鳳高校のチーム「SEN-SHOKU隊」は上位入賞までもう一息の素晴しい結果でした。それぞれが個々の力を発揮するとともにチームワークを駆使して課題に取り組むことができていました。全国大会の緊張感やレベルの高さを実感するだけではなく、他校の生徒との交流も行い、様々な面で刺激を受け、生徒たちは非常にいい経験となったようでした。



【実験競技①の様子】


【実験競技③の様子】

第6回 北東アジア環境・エネルギーシンポジウム

日  時 : 平成29年3月18日(土)

場  所 : 新潟ユニゾンプラザ

対象生徒 : 高校1年生 SSコース選択者男子2名、高校2年生 科目SS選択者女子3名

  平成28年度も新潟南高等学校が主催する「北東アジア環境・エネルギーシンポジウム」に参加してきました。
  研究発表、ポスターセッション、パネルディスカッションの3部構成で進行するプログラムですが、すべて英語で行われ、本校を含めた新潟県内外の高校生やロシア、中国、韓国の高校生も参加しました。
  研究発表では、各校それぞれ環境やエネルギーに関する発表が行われました。本校は「福島の除染」というタイトルで、県内の除染技術や現状を発表し、高い関心を集めました。ポスターセッションでは、本校は「ぺロブスカイト太陽電池の高性能化にむけて」というタイトルの研究を発表し、エネルギー問題の解決に向けた前進を目指すことを発信しました。最後に行われたパネルディスカッションは「Nature × Technology = ?」を題材に、今後の科学技術のあり方や自然との関係性について意見交換が行われました。
  参加した生徒は研究発表以外にも海外の高校生とコミュニケーションをとり、自身の英語力を実感するとともに、研究に対する様々なアプローチを学習することができたようでした。



【研究発表の様子1】


【研究発表の様子2】


【ポスターセッションの様子】


【パネルディスカッションの様子】

京都大学iCeMS Caravan「学びのカラクリ」

日  時 : 平成29年3月4日(土)

場  所 : 本校 2学年教室

対象生徒 : 高校2年生 希望者20名

  3月4日に行われた京都大学iCeMS主催「学びのカラクリ」では、高校生20人、教員、保護者が参加し、「自ら考えること、学ぶこと、伝えることの重要性」を体験しました。iCeMSキャラバンは、生物学・化学・物理・数学・光学などの講義で得た経験をもとに、高校生向け教育プログラムへと発展させ、「知識を知恵に変え、知恵をもとにアイデアを創出し、アイデアを人に伝えるプロセス」を高校生が経験することで、その裏に潜む「学びのカラクリ」を実感することを目的としています。
  自己紹介後、4つの班に分かれて行われた最初の活動は「マシュマロチャレンジ」です。20本のパスタと1つのマシュマロとビニールテープを使い、机からより高い位置にマシュマロを置くというものです。生徒は班ごとに相談し、楽しみながらチャレンジしていました。
  昼食後は、休憩なしに75分間DNAに関する生物学・数学・物理学の講義を受けました。生徒たちは絶え間なく与え続けられる講義からの情報を机の上に広げられた大きな模造紙に書きとめました。講義が終わると、一人一人、講義を聞いてわかったこと・わからなかったことを整理し、班全員で相談しわからなかったことを減らす活動をしました。
  最後に、班ごとに講義の内容をもとにエア実験をしてそれを発表しました。1班あたり3分の発表は、班それぞれに決めたテーマがしっかりとまとめられていました。発表後に、発表が優秀だった1つの班が投票で決められました。その班は、夏休みに京都大学に行き、学会で「22世紀という世界を科学者とどうやってつくっていきたいか」を英語で発表することになりました。その学会で高校生が発表することは初めてだということです。
  「学びのカラクリ」とは「学ぶ理由を実感すること」であり、その「学ぶ理由」とは「人類の知を学習し、試行錯誤を繰り返して発見をする。その発見を人に伝えて、最終的には世界をよくすることをするため」であると結論づけられました。「伝えることで新しい人類の知となり、新しいサイクルがまわる」のです。参加した高校生(教わる側)、教員(教える側)、保護者(見守る側)がそれぞれの立場で「学びのカラクリ」に向き合いました。
  参加した生徒は「夏休みに京都大学に行くことになった。この体験ができることにワクワクしている。参加してよかったと心から思う。」と話していました。参加した全員が、「学びのカラクリ」を知り、考え、深めることができました。



【講義内容を整理する様子】


【講義内容をまとめる様子】


【発表内容を議論する様子】


【エア実験発表の様子】


【講評の様子】


【全員での集合写真】

平成28年度 SSH研究成果発表会

日  時 : 平成29年2月23日 (木)

場  所 : 本校 第一体育館、講義室1、理科実験室1

対象生徒 : 中学3年生、高校1年生、高校2年生 計570名

  平成28年度のSSH研究成果発表会が2月23日に本校で開催されました。発表会では2年生の課題研究とSSH探求部の口頭での研究発表や1年生のエア研究を含めたポスターでの発表、さらに今年度のSSH活動の報告を行いました。それぞれの発表では多くの質問が参加者から寄せられ、発表者も丁寧に質問に答えていました。
  また、他校の高校、小学校の先生方や本校の保護者の方が多数参観してくださいました。



【1年活動報告の様子】


【2年課題研究口頭発表の様子】


【ポスター発表の様子】


【神長教授による講評の様子】

医療に関する講義

日  時 : 平成29年2月16日(木)

場  所 : 本校 大講義室

対象生徒 : 高校1年生 SSHコース選択者39名

講義1
  福島県立医科大学 会津医療センター 消化器内科学講座 教授 入澤 篤志 氏をお招きして、医療現場における内視鏡の利用および内視鏡による診断方法について講義をしていただいた。講義では、実際に内視鏡を用いて撮影した患者さんの胃の内部や、その治療の様子を動画で見せていただき、その迫力に、生徒たちから驚きの声があがっていた。また、内視鏡の実物を持ってきていただき、生徒たちはそれを使って操作の練習をさせていただいた。福島県立医科大学の5年生の学生さんも一緒に来ていただいたので、医学部の学生生活に関するお話なども聞くことができた。
講義2
  福島県立医科大学 会津医療センター 付属病院長 鈴木 啓二 氏をお招きして、地域医療の実態及び生命にかかわる者としての在り方に関する講義をしていただいた。福島県、特に会津地方で、少子高齢化により、いかに医師不足が進んでいるか、また、それに対して国や県がどのように対処しようとしているのかなどを、大変わかりやすく説明していただいた。講義の途中では、福島県民の健康面に関するクイズなども織り込まれ、大変楽しい講義となった。
【生徒の感想】
  ○ 入澤先生の講義は、今まで聞いたどの講義よりも一番面白かった。オリンパスで見た内視鏡が実際に使われている様子を見ることができた。
  ○ 内視鏡の技術のすばらしさを改めて理解することができた。実際の症例を見ることで、内視鏡は体にやさしい治療をしていることがわかった。
  ○ 鈴木先生の講義では、これからの日本の医療課題や、それを解決していくためにはどうすればよいのかなどを知ることができた。解決していくのは私たちの仕事でもあるのかなと思った。
  ○ 地域医療では、福島県は改善すべきことがたくさんあるとわかった。



【入澤先生の講義の様子】


【内視鏡を操作している様子】


【医学部の学生のお話の様子】


【鈴木先生の講義の様子】

平成28年度 SSH探求活動

日  時 : 平成28年10月27日~平成29年2月9日 計8時間

場  所 : 本校 理科実験室1、情報演習室など

対象生徒 : 高校1年生 SSHコース選択者 39名

  SSH探求活動は、希望したテーマに沿って実験・調査を行い、結果を分析して考察を行い、口頭発表を行う活動です。発表会では質問がたくさん出て活発な発表会となりました。生徒たちは、来年度に行う課題研究にむけて、実験データの整理、まとめ・考察、口頭発表を行う力を向上させることができたと思います。



【地学班の発表の様子】


【情報班の発表の様子】


【情報班に対する質問の様子】


【物理班に対する質問の様子】

スペースガード探偵団(新小惑星を探す活動)

日  時 : 平成29年1月29日(日)

場  所 : 本校 コンピュータ実習室

対象生徒 : 中学生 情報科学部員希望者27名、 高校生 SSH探求部員希望者14名

  日本スペースガード協会のご協力のもと, 本校で「スペースガード探偵団in福島」が開催され, 生徒41名が参加しました。これは, パソコンを使って新小惑星探しの体験でき, もし新しい小惑星を発見できた場合には, 命名提案権がもらえるという実習です。この実習で, 生徒たちは新しい小惑星探しを頑張り, いくつか小惑星と思われるものを発見することができました。しかし, その後の詳しい解析で, それらはすでに発見されて軌道を解析中の小惑星であったり, 宇宙線などのノイズと思われるものであったりと残念ながら新しい小惑星の発見にはつながりませんでした。
  しかし, 生徒たちは会津大学の寺園先生や浅見先生の講演や実習をとおして, 小惑星を探すことの重要性や小惑星を見つけるための技術とその原理をより詳しく知ることができました。日本スペースガード協会の皆様, ありがとうございました。



【寺園先生の講演の様子】


【浅見先生の講演の様子】


【小惑星探し体験の様子】


【お礼の言葉】

平成28年度東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会

日  時 : 平成29年1月27日(金)~28日(土)

場  所 : 福島市 子供の夢をはぐくむ施設 こむこむ

対象生徒 : 科目SS選択者およびSSH探求部員 1年生2名、2年生10名

  東北地区サイエンスコミュニティ研究校発表会で課題研究の発表を行ってきました。この発表会は, 東北地区のSSH指定校や課題研究を積極的に行っている学校の代表生徒が, 日々の課題研究の成果を発表する会です。
  東北地区SSH指定校などの代表を中心にした集まりだけあり課題研究のレベルも高く, 審査していただく大学の先生たちからも厳しい貴重な意見をいただくことができました。大会の前日まで, 生徒たちは課題研究の表現方法や質問対策の準備を頑張りました。口頭発表部門では, 見事に優秀賞を獲得することができました。今回, この発表会で学んだことを, 学鳳高校・中学校に還元していきたいと思います。
○口頭発表
  「白色腐朽菌による木材からの糖の生成に関する研究」 優秀賞獲得!
○ポスター発表
  「紫外線対策のすゝめ ~DVD分光器によるスペクトル観察~」
  「ペロブスカイト太陽電池の高性能化に向けて」
  ※どちらもGood Jobシール多数!
■生徒の事後の感想
  ・他校の発表を見ていろんな研究手法や表現方法があることを
    知ることができた。
  ・レベルの高い課題研究がたくさんあることを知り, 自分たちも
    良いところを学んで課題研究のレベルを高めていきたい。



【白色腐朽菌班の口頭発表の様子】


【紫外線対策班のポスター発表の様子】


【太陽電池班のポスター発表の様子】


【交流会の様子】


【講演会の様子1】


【講演会の様子2】

平成28年度SSH台湾海外研修

日  時 : 平成29年1月4日(水)~8日(日)

場  所 : 台湾 国立清華大学、実験高級中学

対象生徒 : 高校2年生 科目SS選択者のうち希望者 男子14名、女子14名

  平成29年1月4日から8日まで、4泊5日の台湾海外研修を実施いたしました。
  1日目はほぼ現地への移動で終わってしまいましたが、宿泊をする清華大学の規模の大きさに驚いた様子でした。
  2日目は大学内での研修となりました。脳科学や物理学の実験室に招いていただき、さらに清華大学が研究用に建造した原子炉を見学しました。国際的にもハイレベルな研究内容に生徒たちは興味津々でした。また、本校生徒は被災した福島の現状をプレゼン発表し、大学生や教授たちとの共通理解をもつことができました。
  3日目は実験高級中学(「高級中学」は現地の「高校」)にて、生徒間交流を行いました。同じ年代ということもありすぐに意気投合し、一緒に物理の授業を受け、お互いの研究発表を行いました。その後、放射光研究施設の National synchrotron radiation Center of Taiwan を訪問し、研修を行いました。
  4日目は関渡自然公園での生態に関する実習を行った後、故宮博物館や台北101を見学し、現地の歴史や社会情勢などを学びました。
  5日目は龍山寺に参拝し、帰路につきました。全日程を通して台湾の高い科学技術と、それを推進する現地の人々の意欲を感じ、とても充実した研修となりました。



【清華大学での講義の様子】


【清華大学での集合写真】


【実験高級中学での講義の様子】


【生徒間交流後の集合写真】


【関渡自然公園見学の様子】


【参拝した龍山寺の様子】

英語による科学講座

日  時 : 平成28年12月21日(水)

場  所 : 本校 大講義室

対象生徒 : 高校1年生 SSHコース選択者38名,中学3年生・高校3年生希望者

  科学に対する興味・関心を高めるとともに、科学の国際性と科学英語の重要性を認識し、海外において活躍できる科学技術者を育成することを目的に、山形大学大学院理工学研究科 城戸淳二教授に、「ノーベル賞は夢じゃない~成功は成功を呼ぶ~」という演題で英語による講演を行っていただきました。
  有機EL研究の第一人者である城戸教授に、前半はこれまでの有機EL研究の歴史とこれからの有機EL研究の展望についての話を、後半は教授ご自身の生い立ちから研究者への道のりと、その過程においてターニングポイントとなった出来事をお話しいただきました。
  今回の英語による講演の中で、国際会議では学生たちが英語を使って発表し、さらに受賞を目指すことや、海外留学時には英語を話すだけでなく、さらに積極的な議論が求められることなどを、ツールとしての英語の重要性を生徒たちは感じることができました。
【生徒の感想】
  ・何事にも貪欲になり、学び続けることも重要なのだと思った。世界中に自分の言いたいことを伝えられるようにしたい。
  ・この経験を生かして、自分も科学を通じた国際交流をしてみたい。
  ・英語で講演を聞くという機会はないので、良い体験だった。将来、研究をしたり、海外を相手にした事業をするには必要不可欠な英語に、科学を通して触れることができたのもよい体験だった。



【講義の様子1】


【講義の様子2】

SSH企業訪問(会津オリンパス株式会社)研修

日  時 : 平成28年12月20日(火)

場  所 : 会津オリンパス株式会社 若松工場

対象生徒 : 高校1年生 SSHコース選択者39名

  会津地方を代表する企業の1つであり、世界の内視鏡の約7割のシェアを持つ会津オリンパス株式会社会津工場を訪問しました。
  はじめに、会津オリンパスの会社概要や、内視鏡のしくみ等についての説明を聞いた後、会社紹介のDVDを視聴しました。その後、3つの班に分かれ、実際に内視鏡の組み立てを行っているフロアを見学しました。ここでは1台1台の内視鏡が、手作業で組み立てられていく過程を見学することができました。最後に、内視鏡の実物を使って操作をする研修をしました。ここでは3つのブースに分かれ、内視鏡を使って体内にある異物のモデルを挟み取る操作、大腸の模型の中に内視鏡を入れていく操作、3Dの内視鏡で物をつかむ操作などの体験をしました。その後の質疑応答の時間には、「組み立ての工程に女性が多いのはなぜか?」「機械を使わずに手作業で組み立てているのはなぜか?」「内視鏡の先端のライトが、連続して光っているものと、断続的に光っているものの違いは何か?」など、熱心に質問をする生徒が相次いで、大変盛り上がりました。
  生徒たちの感想にも、「医学や工学の分野に興味がわき、自分の将来の視野が広がった。」「田舎だと思っていた会津にもこんなに誇れることがあると思った。」「手作業での組み立てを見て、会津の職人にしかできない作業だと感じ、地元の企業に興味を持った。」等が見られ、現代の医療技術を支える最新の機器に触れることのできる、大変よい研修になりました。



【研修講義の様子】


【質疑応答の様子】

福島県高校総文祭 第2回活動優秀校公演~ふくしまをつなぐ2016~に参加

日  時 : 平成28年12月18日(日)

場  所 : いわき芸術文化交流会館アリオス

対象生徒 : SSH探求部物理班 1年生2名、2年生1名

  活動優秀校公演は、高校生の文化芸術活動を広く一般の人々に知っていただく発表会です。この公演では、今年度文化部において優れた成績を残した高校生が選ばれて発表を行います。SSH探求部物理班は、今年度の県生徒理科研究発表会ポスター発表部門で優秀賞に選ばれました。そのため、自然科学部門の代表として「ペロブスカイト太陽電池の高性能化にむけて」のポスター発表を行ってきました。公演に参加して、生徒たちは新たな課題を見つけたようです。今後のポスター発表のさらなる発展に期待したいです。
【生徒の感想】
  ・今後のポスター発表では実験道具をもっと持ち込み研究成果の表現を工夫していきたい。
  ・聞く人が理科に興味のある人ばかりではなかったので、自分たちの研究内容を理解してもらうのに苦労した。もっと理解してもらえるように発表を工夫していきたい。



【ポスター発表前の様子】


【ポスター発表の様子1】


【ポスター発表の様子2】


【全参加生徒が集合した大ホール】

平成28年度野口英世賞受賞

日  時 : 平成28年12月9日(金)

対象生徒 : 高校3年生 10名

  野口英世賞とは、福島県教育委員会の主催で、科学技術に関する生徒の意識と関心及び科学する心の育成を図り、明日の社会の発展を担う優れた人材を育成するため、中学校・高等学校の生徒を対象にして、科学及び技術に関するテーマに基づく研究論文を募集するものです。本校からは、主に昨年度に研究を行った2本の論文を応募しましたが、そのうち1本は優秀賞、1本は入選という素晴らしい結果を修めることができました。
【結果】
  【高等学校 共同研究の部】
○優秀賞 「ミミズと土壌の関係」
  SSH探求部 武藤豊人・淺川芽衣・西條彩莉・杉山有暉・高畑康平・武田大介
○ 入選 「ガラスの物性に関する研究 ~自然環境に優しい低融点ガラスを作る~」
  科目SS化学班 髙橋葵・小野知世・鳴瀬裕美・成田結唯


SSH情報スポット講義

日  時 : 平成28年12月9日(金)

場  所 : 本校 大講義室

対象生徒 : 高校1年生 240名

  会津大学教授の出村裕英先生をお迎えしてSSH情報スポット講義を実施しました。今年の講義は「航空宇宙工学とコンピュータ技術者」という演題で行われました。
  演題が始まる前に小惑星検索データベースを見せていただきました。日本の数多くの人名や地名が付けられていて、生徒たちは自分の名前がついている惑星があるかを出村先生に尋ねて検索をしました。
  講義では小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトに会津大学の学生や教授陣がコンピュータ技術者としてどのように関わってきたのか、福島県内の企業・工場が機体製作にどのように関わっていたのかなどをプロジェクト秘話と共にわかりやすくご講演いただきました。また、イトカワの形状を3Dグラスを使い立体的に見ることができました。生徒たちは宇宙についてのことや、コンピュータ技術者として関わっていくには数学・理科などの幅広い知識が必要であることを知り、進路の志望分野に関わらず大変興味深そうに聞いていました。
  【生徒の感想】
・福島県の会津を含む多くの市町村の技術が「はやぶさ」という探査機にたくさん使われていると知り、驚いたのと同時に誇れることだと感じた。はやぶさ2にも更に進歩したコンピュータの技術が活かされていき、その技術というのは、私達が授業で受けている情報の延長線上にあるのだと思うと、今まで興味も無かったことが身近に感じた。
・イトカワのミッションの難しさ、そして、会津大学の技術のレベルの高さを知ることができて良かったです。福島は田舎というイメージがあったけど、そのイメージは今日で無くなりました。
・イトカワの形がラッコに似ていて、ちょっとした遊び心で書いた落書きが実際に役に立ったことがすごいと思いました。
・自分の得意分野だけでは生きられないこと、他の分野に踏み込めるように知識を養っておくことを学びました。自分のこれからについて考えたいと思います。



【講演をなさった出村先生】


【ハヤブサに関するスライド】


【イトカワの形状に関するスライド】


【生徒からの質問の様子】

平成28年度福島県生徒理科研究発表会

日  時 : 平成28年11月19日(土)、20日(日)

場  所 : いわき明星大学

対象生徒 : 高校2年生科目SS選択者、高校1年生SSH探求部員

  今までの課題研究の結果を発表する場として、毎年参加している大会です。
  今年度は口頭発表部門では物理・化学・生物・地学・情報部門に、ポスター発表では物理・情報・数学部門にそれぞれ出場しました。
  結果は以下の通りです。

結果
<物理部門>
最優秀賞:太陽電池の電気特性の自動評価システムの開発~Arduinoとリレー回路を使ったシステム作成~(塩田雅也)
 優秀賞:ペロブスカイト太陽電池の高性能化に向けて(本間英暉、阿部大誠)
<化学部門>
 優秀賞:紫外線対策のすゝめ~DVD分光器によるスペクトル観察~(五十嵐優希、伊藤優花、四家涼子、高橋彩音)
<生物部門>
最優秀賞:白色腐朽菌による木材からの糖の生成(浅見梨緒、小山結香、高畑佳緒里、室井陽菜乃、渡辺南)
<ポスター>
 優秀賞:ペロブスカイト太陽電池の高性能化に向けて(塩田雅也、本間英暉、阿部大誠)
  なお、最優秀賞受賞者は来年度の全国大会に、また最優秀賞受賞者と優秀賞受賞者は今年度の東北大会に出場が決まっております。



【数学班のポスター発表】


【情報班のポスター発表】


【化学班の口頭発表】


【生物班の口頭発表】


【地学班の口頭発表】


【優秀賞を受賞した物理班】

パソコン甲子園本選出場

日  時 : 平成28年11月13日(日)

場  所 : 会津大学

対象生徒 : SSH探求部情報班 高校2年生3名

11月13日(日) モバイル部門 本選
  お題である「家族」に関するAndroidアプリケーションの企画を作り、実装し、発表を行うパソコン甲子園2016本選に参加してきました。
  予選を勝ち抜いた8チームが一堂に会し、3名以内で構成された各チームが、本選会場で審査委員や一般の観客を前に、制限時間5分間で作品の用途、作品のアピール、作品に込めた思い、作品の補足説明等のプレゼンテーションを行いました。その後、作品とプレゼンテーションの内容について審査委員の審査と来場者のアンケートの集計結果により、各賞が決定されました。残念ながら入賞は逃してしましましたが、生徒たちは審査委員や来場者からいただいた意見を参考に、さらに良いアプリケーションにしていきたいと、意気込んでいました。



【プレゼン発表の様子】


【ポスター発表の様子】

平成28年度 「科学の甲子園」福島県大会 優勝!!

日  時 : 平成28年11月5日(土)

場  所 : 福島大学

対象生徒 : 2年生チーム8名、1年生チーム8名

  平成28年度「科学の甲子園」福島県大会(主催 福島県教育委員会、共催 福島大学共生システム理工学類)が11月5日(土)に福島大学で行われました。会津学鳳高校からは2年生チームと1年生チームの2チームが参加しました。競技形式で行われ、その内容は以下の通りです。
  (1)筆記競技(配点360点)
      ・理科、数学、情報の中から、知識を問う問題及び知識の活用について問う問題で競う。
      ・教科・科目の枠を超えた融合的な問題も出題される。

  (2)実技競技(配点360点:実験競技180点、総合競技180点)
      ・理科、数学、情報に関わる実験、実習、考察等、及び科学技術を総合的に活用して、ものづくりの能力、コミュニケーション能力等により課題を解決する力を競う。
      ① 実験競技:理科に関わる観察、実験で競う。競技内容は当日指示された。
      ② 総合競技:課題に関する競技及びレポートで競う。

  今回の大会は県内7校18チームが参加し、2年生の浅見梨緒さん、小山結香さん、壁谷洸希君、須賀悠偉君、花見龍之介君、室井陽菜乃さん、鈴木祐亮君、山崎剛毅君のチーム「SEN-SHOKU隊」が筆記競技2位、実技競技(実験)1位、実技競技(総合)2位となり総合優勝しました。会津学鳳高校としては3年振り2回目の優勝となります。
  来年3月17日(金)~20日(月)に茨城県つくば市で行われる第6回「科学の甲子園」全国大会に福島県代表として出場します。



【優勝した「SEN-SHOKU隊」の生徒たち】

エッグドロップコンテスト

日   時 :機体制作;平成28年10月6日(木)~10月19日(水)
        落下コンテスト;平成28年10月20日(木)6,7校時

場   所 : 機体制作;本校 理科実験室
          落下コンテスト;本校 図書室3回、およびその周辺

対象生徒 : 高校1年生 SSHコース選択者 39名

  10月20日に、生卵を高い所から落としても、卵が割れないようにするための機体を作るエッグドロップコンテストを開催しました。このコンテストは、研究の流れの中の、仮説の設定(生卵を割らないためのアイデア抽出)、実験計画立案(機体の設計)、実験(機体作製と落下)、考察・報告(論文の執筆)を体験し、また自由なアイデアを競い合う科学の楽しさを体験する活動でした。
  ルールは”エッグドロップ甲子園1.0”のルールに準拠し①機体は画用紙とのりのみで作成②落下後に生卵にひびや割れがなければ成功・表彰対象とする③落下時間が短いほど、落下地点が指定場所に近いほど、機体が軽量なほど高得点というルールを採用しました。またコンテスト当日の「機体のアピールタイム」や、コンテスト後に発行する「論文」(理科実験室付近の廊下に掲示)も競技の得点の一部としました。
  コンテスト当日は、計12班が想いを込めた機体を持ち寄り競いあいました。今年度は12班中8班で卵が割れない激しい戦いになりました。10月27日に表彰式が行われ、総合得点順で1位から3位の班が表彰されました。また空気抵抗増大型・回転運動型・衝撃吸収型のいいとこ取りのプロテクターを作成した班にはアイデア賞が贈られました。



【機体を落とす様子】


【落下地点と的との距離測定】

エア研究とポスター発表

日   時 : 平成28年4月21日(木)~9月8日(木)

場   所 : 研究およびポスター作成;本校 理科実験室、コンピュータ実習室
          ポスター発表;講義室1、講義室2、理科実験室

対象生徒 : 研究発表者;高校1年生 SSHコース選択者 39名
         聴衆;高校1年生 全員

  エア研究は他の科学者が行った研究論文等を、自分たちが研究・実験を行ったかのようにストーリーを再構築して、ポスター形式で発表する企画です。 研究の一連の流れ(仮説→検証など)を理解し、 発表スキル(ポスター作成・発表)を向上させ、 科学的リテラシー・科学的コミュニケーション能力の育成を行います。
  4月から始まったエア研究では、生徒たちは担当教員から他の研究者の研究論文等を入手し、「背景、仮説、実験方法、結果、考察、結論、今後の展望」という形にまとめ、研究の過程を調査しながらポスター作成を行いました。夏季休業中や放課後など班ごとに話し合いを繰り返しながら作業を進めていきました。
  9月8日にはポスター発表を行いました。まだ人前での発表に慣れていない生徒も多くいましたが、少しでも相手がわかるようにと一生懸命に説明をしていました。今年度の審査の結果、最優秀作品に選ばれたのはミネラルウォーターのエア研究を行った班でした。



【発表の様子1】


【発表の様子2】

高校生のための放射線実習セミナー

日   時 : 平成28年8月22日(月曜日)

場   所 : 本校 LL教室1、理科実験室1

対象生徒 : 高校1年生 SSHコース選択者及び希望者 39名

  昨年度に引き続き、講師に東北大学工学研究科量子エネルギー工学専攻の長谷川晃教授をお招きして、放射線に対する基本的な考え方を身につけるため放射線実習セミナーを開講しました。
  前半は「放射線基礎と利用例」の講義を聴きました。配布されたテキストは全部で33ページあり、カラーで文字が大きく見やすいものでした。説明だけではなく、ときどき生徒一人一人に質問をしながら進められました。放射線はエネルギーであるという説明が印象深かったです。
  後半は「霧箱による放射線の観察」及び「γ線の物質による吸収」の実習を行いました。「霧箱による放射線の観察」で生徒たちは興味深く飛跡を観察していました。班ごとに見え方に差はありましたが、教材会社で販売しているラジウムボールを使った霧箱よりずいぶんはっきり見えていました。「γ線の物質による吸収」は、測定器の近くに放射性物質が入ったラムネのような白い容器をおき、γ線を測るというものです。実際に観測したデータをもとにグラフをつくるものでしが、物理学だけでなく少々数学をつかうところがある実験でした。この実験については器材が特殊であり、SSHならではの実験だったと感じました。



【長谷川先生の講義を聴く様子】

SSH全国生徒研究発表会

日   時 : 平成28年8月10日(水)~11日(木)

場   所 : 兵庫県神戸市 神戸国際展示場

対象生徒 : 高校SSH探求部の3年生2名

  8月9日~11日まで神戸で行われたSSH生徒研究発表会に、本校のSSH探求部の3年生2名が参加しました。1日目は、名城大学終身教授飯島澄男氏による「カーボンナノチューブの発見」と題した基調講演の後、全国の202校のSSH校がポスター発表を行いました。本校からは「ミミズと土壌の関係」という題で、ミミズが形成する耐水性団粒の量を、ミミズの種ごとに比較するなどした研究の発表を行いました。生徒たちは、自分達の研究を一人でも多くの人に分かってもらおうと、非常によくがんばって説明を行っていました。観客からもらったGOODJOBシールでも「説明が分かりやすかった」「仮説や結論が上手にまとめられていた」などの感想をいただきました。2日目は、代表校に選ばれた6校による口頭発表を聞きました。各校とも素晴らしい発表で、生徒たちは非常に良い刺激を受けていました。2日間を通して、大変実りの多い発表会となりました。



【ポスター発表の様子】


【アピールタイムの様子】

平成28年度 SSH夏の科学研修2

日   時 : 平成28年8月9日(火)~11日(木)

場   所 : 福井県:福井県立恐竜博物館
兵庫県:SPring-8/SACLA、理化学研究所計算科学研究機構、神戸国際展示場

対象生徒 : 高校2年 科目SS選択者のうち希望者 20名

  科学技術に対する興味関心の拡大、コミュニケーション能力及びプレゼンテーション能力の育成を目的として、夏の科学研修2を開催しました。
(1)福井県立恐竜博物館研修(1日目)
(2)SPring-8/SACLA研修(2日目)
(3)理化学研究所(スーパーコンピュータ京)研修(2日目)
(4)全国SSH生徒研究発表会{ポスター発表(2日目)、全体会(3日目)}研修
  また、2日目の夜にはポスター発表見学でそれぞれが学んだことを発表し合う報告会を行い、研修内容を共有するとともにプレゼンテーション能力の向上を図りました。
■生徒の事後アンケート
(1)恐竜博物館では恐竜や人間の進化の過程について学ぶことができた。
(2)(3)・SPring-8、スパコン京などを見学することで今まで知らなかったことや日本の技術力のすごさについて知ることができた。
・SPring-8などの施設見学では、講義を聴いただけではわからなかったことが、内部構造や部品などを見てより理解が深まった。
・SPring-8とSACLAが相互作用して日本の最先端のテクノロジーを支えていることがわかった。
(4)・SSHの全国大会の研究の中には、世界初のものや定義を覆すものが多数あった。
・ポスター発表では自分たちが研究しているテーマに関連した発表を聞き、質問をし、意見を聞くことで、今後の研究に生かせるようなことを吸収することができた。
・口頭発表では内容だけでなく、発表の仕方やパワーポイントの見せ方を学ぶことができた。

  世界でも有数の技術を誇るSPring-8やSACLAなどの科学技術施設での研修やSSH全国研究発表会の研修を終えて、科学技術に対する興味関心を高め、今後の自分たちの課題研究、そして研究の発表に役立てようという意思が感じられました。お忙しい中、研修を受け入れてくださり、丁寧に説明や質疑応答をしていただいた理化学研究所の皆様、ありがとうございました。



【恐竜博物館の展示】


【SACLA見学の様子】


【スーパーコンピュータ京】


【研究発表会ポスター発表見学の様子】


【報告会の様子】


【全国SSH生徒研究発表会全体会の様子】

平成28年度 SSH夏の研修報告会

日   時 : 平成28年8月9日(火)

場   所 : 本校 コンピュータ実習室

対象生徒 : 高校1年SSHコース選択者26名

  科学的思考力,課題発見・解決力,プレゼンテーション能力の育成を目的に,夏の科学研修1と男性科学者育成講座・女性科学者実験講座の報告会を行いました。今回の報告会は,選択したコースや男女で講座内容が違うため,それぞれのコース別に報告し,研修内容の共有をする機会になります。
  午前中は口頭発表によく使われるPowerPointを使った報告用スライドの作製を行いました。ほとんどの生徒が発表用のスライドの作製は初めてだった上に,約3時間でスライドの作製を行ったのでどんなスライドができるか未知数でした。しかし,生徒は一生懸命にスライドを作り,発表の練習まで行っていました。
  午後からはそれぞれのコース別に報告を行いました.多くの班が研修の目的,内容,感想をわかりやすく伝えることができていました。また,報告についての質問も活発に行われ,その場で議論することもありました。
  報告会後の生徒たちの感想には,「他の班のスライドはクオリティが高かった」,「自分がやっていない実験や行っていない研修先の様子が分かって良かった」,「人前に立って発表することにまだまだ慣れていないため,スムーズな発表とはいかなかった」,「班のメンバーの意見をまとめながら発表の内容を推敲していく作業は大変だった」といったものがありました。今回の報告会を通して,研修や実験講座の内容を整理するとともに,体験できなかった他のコースの発表を聞いて新たな知見を得る機会になったのではないかと思います。



【スライド作成の様子】


【科学研修1地学コースの報告】


【女性科学者実験講座の報告】


【科学研修1生物コースの報告】

平成28年度 SSH夏の科学研修1(生物コース)

日   時 : 平成28年8月8日(月)

場   所 : 福島大学、南相馬市沿岸地域

対象生徒 : 高校1年SSHコース選択者のうち希望者 13名

  科学に関する興味・関心の拡大、生物多様性やサステナビリティに関する見識を深め自然環境への関心を高める目的で、夏の科学研修Ⅰ(生物コース)とし、福島大学と南相馬市沿岸地域に行ってきました。
  午前の福島大学では、福島大学の塘教授による生物多様性に関する講義を受けました。演習を交えながらの講義は大変わかりやすく、さらに、午後からのフィールドワークで行く予定の南相馬市沿岸部や東日本大震災における津波による被害を受けた他の地域の生物についての説明も受けました。さらに、研究施設や最先端の実験機器なども見せていただくこともできました。
  午後の南相馬市では、津波の被害を受けた南相馬市小高区でフィールドワークを行いました。南相馬市博物館の学芸員の方々から、動物や植物の現在の状態を詳しく説明していただきながら2時間ほど観察しながら歩きました。津波や原発事故の影響により植生遷移の初期状態から草原の状態に進んでいる様子が観察でき、珍しい絶滅危惧種や攪乱依存種も見ることができました。また、人間が生活していない地域で活動を活発化させているアライグマやイノシシなどの足跡も発見しました。
  研修後の生徒たちの感想には,「人間も生物の一員として自然とともに生きていくことが大切だと分かった」、「実際に自分の目で被災地を見ることができてよかった」、「災害からの復興と生物や自然との関連をしっかり考えなければいけないと思った」、「大学の講義で学んだことを現地で実際に見て学べたのがよかった」といったものがありました.今後のSSH活動につながる有意義な研修になったと思います。



【福島大学での講義の様子1】


【福島大学での講義の様子2】


【フィールドワークで見つけた足跡】


【フィールドワークの様子】

平成28年度 SSH夏の科学研修1(物理・情報コース)

日   時 : 平成28年8月8日(月)

場   所 : 福島県ハイテクプラザ,楢葉町遠隔技術開発センター,福島空港メガソーラー

対象生徒 : 高校1年SSHコース選択者のうち希望者 13名

  科学技術に対する興味関心の拡大, 地域の科学資産の理解を深めることを目的として, 夏の科学研修1(物理・情報コース)を開催しました。
(1) 福島県ハイテクプラザ(郡山)研修
(2) 楢葉遠隔技術開発センター研修
(3) 福島空港メガソーラー研修

■生徒の事後アンケート
(1) 福島県ハイテクプラザは, 県内の中小企業から相談をうけて技術開発を行っていることがわかった。また, ロボット開発や3Dプリンターの仕組みを知ることができた。
(2) 楢葉遠隔技術開発センターでは, 原子力発電所の内部の施設をバーチャルリアリティ技術を通して知ることができた。また, 原発の廃炉のために様々な技術が使われ, 福島県で全力を尽くして頑張っていることを実感できた。
(3) 福島空港メガソーラーでは, 巨大な太陽光発電パネルを見ることができた。また, 太陽光発電の仕組みを学び, パネルの状態を検査する体験ができた。

  研修を終えて, 福島県の科学技術の水準の高さを知り, 科学への興味関心が広がったようです。研修をしてくださった福島県ハイテクプラザ郡山の皆様, 楢葉遠隔技術開発センターの皆様, 福島発電株式会社様, ありがとうございました。



【電子顕微鏡体験の様子】


【無響室体験の様子】


【楢葉町遠隔技術開発センター見学の様子】


【メガソーラー点検の様子】

小・中学生のための科学実験講座

日   時 : 平成28年8月5日(金)

場   所 : 本校 高校・中学校実験室、情報演習室、PC教室

対象生徒 : 

  地域の小・中学生を対象に毎年開催している「小・中学生のための科学実験講座」も、今回で7回目を迎えました。8月5日の午前中に小学生、午後に中学生を対象に総勢140名参加のもと盛大に講座を開きました。
  講座内容は物理分野では「光の不思議」、化学分野では「レモンの不思議実験」、生物分野では「遺伝子ってなに?」、地学分野では「酸性雨はどうやってできるのか」、情報分野では「ロボットを組み立て、動かしてみよう」と題し、それぞれ本格的な実験を行いました。これらを通して、身の回りのものや身近な現象の中に隠された不思議を、科学的に考えて解決していくことの楽しさを体験したり、ロボットなど、先端的な教材を使用した本校独自の実験を行ったりすることで、会津地区の小学生・ 中学生の科学に対する興味・関心を深めることができました。



【物理 光の不思議】


【化学 レモンの不思議実験】


【生物 遺伝子って何?】


【地学 酸性雨はどうやってできるのか】

平成28年度 SSH夏の科学研修1(化学・地学コース)

日   時 : 平成28年7月30日(土)

場   所 : 柳津西山地熱発電所,産業技術総合研究所(産総研) 福島再生可能エネルギー研究所

対象生徒 : 高校1年SSHコース選択者のうち希望者 13名

  科学に関する興味・関心の拡大,地域の科学資産についての理解を深める目的で,夏の科学研修1(化学・地学コース)とし,柳津西山地熱発電所と産総研福島再生可能エネルギー研究所に行ってきました。
  柳津地熱発電所では地熱発電の仕組みとその地域の特徴などについて説明を受けました。また,他の地熱発電所に先駆けて行っている,年々減り続ける地下の熱水量に歯止めをかけるための涵養注水試験についても説明を受けました。
  産総研では当日に一般公開を行っており,そこに参加してきました.風力発電や太陽光発電について,様々な角度から詳しく話を聞くことができました。実際に太陽光パネルに使われるシリコンの結晶を間近に見ることができ,風力発電塔の内部を覗くこともできました。
  研修後の生徒たちの感想には,「地熱発電について知らなかったことをいくつも学ぶことができた」,「実際に見学したり,太陽光パネルを作ったりできたのが楽しかった」,「福島県にとって再生可能エネルギーの研究は重要であることを肌で感じた」,「太陽光発電など一般に広く普及しているにもかかわらず,まだまだ研究途上の技術でもあることに驚いた」といったものがありました。今後のSSH活動につながる有意義な研修になったと思います。



【柳津地熱発電所での様子】


【産総研の発電用風車】


【産総研での体験の様子】


【産総研で説明を聞く様子】

平成28年度SSH女性科学者実験講座

日   時 : 平成28年7月22日(金)

場   所 : 会津大学

対象生徒 : 高校1年2年SSHコース選択者のうち女子生徒 及び女子希望者 41名

  女性科学者のワーク・ライフ・バランスとキャリアモデルに対する理解を深め、さらに、実験講座により女子生徒が科学の面白さを再認識することによって、女性科学者の育成につなげることを目的として本校女子教諭が実施しました。
(1) 講義「女性の科学教育」
(2) 観察実験「豚眼の解剖と観察」

■生徒の事後アンケート
(1)・世界と比べたときの日本の女性の科学教育(特に大学などの高等教育)が遅れていることがわかった。
・今後日本がほかの国々と対等な関係を保つためにも、女性の理系進出が大切になってくると思いました。今回の講座を通して、自分が将来の日本を支えていける存在になれるよう男子に負けないでしっかりと理系教科にも励んでいきたい。
・女性が科学者の道に進んで社会で活躍するのは、まだまだ難しい国だと思った。私は、理系の道に進むので、女性が少しでも活躍しやすくなるように貢献していきたいと思った。

(2)・最初は気持ち悪かったが、豚眼を解剖することで構造やそれぞれの部位の働きを詳細に知ることができた。貴重な体験だった。
・私は将来獣医師を目指しているので今回の観察で生物の体に関する知識を深められた。実際に解剖することで新しい発見があり、面白かった。
・初めは気持ち悪いと思い嫌だったが、いざやってみると、生物の授業で眼の構造をひたすら暗記して覚えるよりも楽しかったし、覚えられた。

  講義を受講し観察実験を行うことで、女子生徒にとっては進路として理系学問を学び、その先の将来の職業について考えるきっかけとなり、また、純粋に理科の楽しさを再認識する体験となったようです。



【講義の様子】


【解剖の様子1】


【解剖の様子2】


【解剖された豚眼】

平成28年度SSH男性科学者育成講座

日   時 : 平成28年7月22日(金)

場   所 : 会津大学

対象生徒 : 高校1年2年SSHコース選択者のうち男子生徒 52名

  情報機器を活用する力の向上、コンピューターリテラシーの育成を目的として、会津大学の協力で、情報に関する講義・実験実習を受けてきました。
(1)パソコン組み立て体験 ~ 森和好教授
(2)Arduino講座 ~ 齋藤寛上級准教授
(3)データサイエンス/ビッグデータ/データアナリティクス人材講座 ~ 林隆史教授
■生徒の事後アンケート
(1)「部分の役割を理解しながら、基盤にCPUをとりつけたり組み立てを行った。」
(2)「大学の研究室での活動を体験できた」「プログラム、センサー、アクチュエーターを用いて実際に動くプログラムにする体験ができた」「Arduinoを使えば、モーターやセンサーを組み合わせて自分の作りたいものが自由に作れることがわかった」 (3)「ビッグデータと生活の関わりを理解できた。」「統計処理では原因と結果を取り違えることに注意が必要ということがわかった」
  講義・実験実習を受けて、情報機器を活用する力を向上させることができたと思います。講義・実習をしてくださった会津大学の先生方、また準備をしてくださった事務の方々、ありがとうございました。



【組み立てを行う様子】


【Arduinoを操作する様子】


【林先生の講義を聴く生徒】

福島県立医科大学研修

日   時 : 平成28年7月11日(月)

場   所 : 福島県立医科大学医学部

対象生徒 : 中学3年生89名

  福島県立医科大学医学部において研修を行いました。この研修の目的は、福島県における医療分野の研究機関であると同時に、医師及び看護師の教育機関である県立医科大学で研修を行うことで、科学技術に対する興味・関心を高めるのと同時に視野を広げ、将来の進路選択のために役に立てることです。研修の内容は次の通りです。
  初めに、医科大学教育研修支援課の担当の方より大学の概要を説明いただきました。大学の学部、施設、入試、取得できる資格について、プロジェクターおよび資料を用いて詳しく説明いただきました。
  続いて、医学部の模擬授業として「医学の歴史と免疫・膠原病」というテーマでお話しいただきました。免疫学の歴史の話からリウマチの治療法の研究など、今現在も治療法が確立されておらず、研究がされている現状についてもお話しいただき、医療について幅広く考える機会になりました。また、生徒たちは今まで免疫について学んできていませんでしたが、働く免疫細胞等をキャラクター化してくださったためとても分かりやすく、理解しやすい授業で、生徒たちは充実感を得て授業を終えることができました。また、進路選択において、理系を選択した理由や研究と臨床の選択についても先生の経験をもとにお話しいただきました。
  施設の見学もさせていただきました。医学部臨床実習で実際に行っている腹腔鏡下手術のシミュレーション操作や聴診器を用いて心音を聴き分けるなどの学習も体験させていただきました。また、図書館や展示館の見学もさせていただき、蔵書の多さや展示物のリアルさに驚いていました。
  本研修は、医療系の職業を目指す生徒はもちろん、将来の進路選択に悩んでいる生徒にとっても興味のわく内容であり、充実した研修になりました。



【模擬授業の様子】


【シミュレーション学習の様子1】


【シミュレーション学習の様子2】


【シミュレーション学習の様子3】

雄国沼自然体験学習

日   時 : 平成28年7月8日(金)~9日(土)

場   所 : 雄国沼せせらぎ探勝路、磐梯青少年交流の家

対象生徒 : 中学2年生89名

  自然に親しむ経験を通し、環境や自然に関する理解を深めることや公衆道徳やマナーに心がけたりするなどの学ぶことを目的として、雄国沼にて自然体験学習を行いました。
  研修を行うに当たって、本校に野外散策の講師を招き、事前学習を行いました。事前学習では雄国沼の環境や動植物について、また、自然散策を行う上で配慮すべきマナーについて学び、当日を迎えました。
  研修1日目は、雄子沢より登山を行い、雄国沼湿原の散策を行いました。数日前にも雨が降り、足元が不安定な状態の山道を歩きながらの登山となりました。下山後は交流の家にて野外炊飯、ナイトハイク等を行いました。2日目も野外炊飯を行い、朝食後は森林組合の方を講師に招いて森林環境の現状や保全に関する学習および間伐材を利用したプランター作成を行いました。
  2日に渡って自然の中で過ごし、見て、聞いて、体験し、自然の偉大さや自然を守るために自分ができることなどを考える貴重な機会となりました。



【散策の様子1】


【散策の様子2】


【プランター作成の様子1】


【プランター作成の様子2】

平成28年度SSH講演会

日   時 : 平成28年7月8日(金)

場   所 : 本校第1体育館

対象生徒 : 全高校生712名及び聴講希望保護者

  福島大学名誉教授の長谷部亨先生をお招きし、「科学へのいざない『科学と温故知新』」という題目で平成28年度のSSH講演会(高校)が行われました。この講演会の目的は二つあり、一つ目はSSH事業のもとでの講演会をとおして,身の回りの科学的事象に興味を持ち,課題研究において高校生らしい「素朴ななぜ?」という疑問を抱き,その解明にむかって努力し、それを通して科学探究を行うことのおもしろさを知る基盤づくりの一環とすること、二つ目は研究者という職業を通して学んだことや考えたことを聴くことで、生徒たちが今後主体的に進路を考え、大学等へ進学し、将来積極的に社会に関わることをイメージさせる機会とすることです。
  長谷部先生は核磁気共鳴(NMR)を利用した測定が専門で、高校生にとっては難しい分野でしたが分かりやすく説明されました。また、本校や安積高校でSSH運営委員を歴任され、SSH事業にたいへん理解がある先生です。
  講演では様々な先人(科学者)の言葉を引用しながら、「温故知新」を実践してほしいと生徒に説いておられました。特にポアンカレの「知識ではなく知恵を求めよ」は、学習の場だけでなく社会生活や実践の場で意味のある言葉と感じました。
  質疑では、「量子科学に興味があり勉強してみたいが、どのようにしたらよいか。」、「宇宙人を信じるか。」等の質問があり、先生は丁寧に答えてくださいました。
  生徒からは「何事も新しいことを発見するためには、昔発見されたことをきちんと理解することが大切なのだと思いました」「何事もさまざまな基本を学び、興味を持って頑張ろうと思います」という感想が上がりました。
  長谷部先生、どうもありがとうございました。



【講演をなさる長谷部先生】

SSH全国生徒研究発表会事前研修の実施

日   時 : 平成28年6月30日(木)

場   所 : 本校  理科実験室1

対象生徒 : 1年SSHコース選択者 39名

  毎年、夏に開催されるSSH生徒研究発表会のDVD鑑賞を行いました。ポスター発表のようすや、口頭発表のようすを観て、科学研究のアウトプットの仕方を学び、今後のSSH活動に生かしていくことが目的です。20分程度のビデオを鑑賞し、その後、生徒同士で意見交換などを行いました。
  鑑賞後の生徒たちの感想には、「身近なものから、自分にはわからないような幅広い研究テーマがあった」、「英語による発表や、ポスターの作成を行っていてすごいと思った」、「参加している生徒が楽しそうに発表し、参加者と積極的にコミュニケーションをとっているのが印象的だった」、「実際の研究風景から研究の大変さが伝わってきた」といったものがありました。さらに、それらに対して、前向きに頑張っていきたいという意思が伝わる内容のものも多かったように思います。



【DVD鑑賞の様子】


【生徒研究発表会のDVD】

平成28年度 SSH野外研修

日   時 : 平成28年6月11日(土)

場   所 : 只見町ブナ林 (癒しの森・あがりこの森)

対象生徒 : 1年SSHコース選択者及び1年希望者 33名

  只見町のブナ林(癒しの森・あがりこの森)で野外研修を行いました。今回の野外研修の講師は事前研修で講義をしていただいた新國勇さん、そして只見町公認ガイドインスタラクターの渡部和子さん、高原豊さんのお三方にしていただきました。
  「癒しの森」での研修では森林の分類、巨大なブナの倒木によるギャップと遷移など事前に学習した内容を目の当たりにすることができ、ダイナミックな自然の営みを実感することができました。
  「あがりこの森」での研修では、ブナの奇木や炭焼きに使った穴跡などを観察し、昭和40年代ころまでの里山の持続可能な活用法を知り、人間と自然の関わり合い・共存について学習しました。
  ブナの森では鳥がさえずり、強い日差しを遮り心地よい日陰を提供してくれます。学校からブナ林までは片道2時間の行程でしたが、会津の豊かな自然に直に触れる良い機会でもありました。



【研修の様子1】


【研修の様子2】

SSH海外研修報告会

日   時 : 平成28年6月10日(金)

場   所 : 本校 大講義室

対象生徒 : 全中学生 268名

  今年の1月に高校SSHの台湾研修に参加した高校3年生20名および引率教員から台湾での研修について報告を受けました。この会の目的は、①海外での研修報告を聞き、国際化を意識すると共に視野を広げること②生徒たちが進路を考える上での一助とすること③高校生とのやり取りを通して中高のつながりを持ち、高校での学習の見通しをもつことです。
  会の初めに教員から、会津学鳳高校のSSHについて、なぜ海外での研修なのか(英語およびプレゼンテーションの重要性)、台湾研修の日程や目的などの概要説明がありました。その後、研修に行った高校3年生がパワーポイントを使って研修内容について報告しました。その中には、現地で発表してきた英語のプレゼンテーションもありました(英語のプレゼンテーションについては、中学生用に一部作り直し、中学生が理解しやすいよう工夫されていました)。その後、高校生と中学生とが自由に質疑応答できる時間を設け、さらには全体の質疑応答、先輩からのメッセージをもらい、会を閉じました。
  本会において、中学生は本校SSHの中高のつながりもわかり、英語やプレゼンテーション能力の大切さ、行動することの重要性など多くのことを知るよい機会となりました。



【台湾研修概要を聞く中学生】


【質問をする中学生と答える高校生】

地元企業研修

日   時 : 平成28年5月25日(水)

場   所 : 三菱伸銅若松製作所・末廣酒造嘉永蔵

対象生徒 : 中学3年生89名

  中学3年生を対象に地元企業研修を行いました。企業見学を通し、①科学技術についての理解を深め、興味・関心を高めること②企業を知ることで視野を広げ、将来の職業について考える機会とすることが目的です。 
  事前に生徒の希望をとり、研修先を決めました。企業研修の前に、RPの時間に調べ学習を行いました。出てきた疑問については質問できるよう準備をして、当日を迎えました。
  三菱伸銅若松製作所では、初めにパワーポイントを用いて企業についての説明、伸銅の工程などのお話をいただきました。その後、実際に工場の中に入り、銅が伸ばされていく様子を見学しました。また、品質管理の部屋では電子顕微鏡を用いて、硬貨の成分分析も行い、硬貨に用いられている金属の種類と割合なども調べました。
  末廣酒造では、初めに工場の見学を行いました。その後、資料館で酒造りの歴史を学び、さらには日本酒造りの詳しい説明をいただきました。醸造の歴史や日本酒以外のアルコールについてもお話しいただき、調べ学習では知ることのできなかった細かな内容についても知ることができました。
  実際に企業に行って話を聞くことで、企業で行っていることが実は科学技術と密接に関係していることを知る良い機会となりました。



【三菱伸銅見学の様子】


【末廣酒造見学の様子】

平成28年度野外研修事前講義

日   時 : 平成28年5月19日(木)

場   所 : 本校 大講義室

対象生徒 : 1年SSHコース選択生徒及び1年希望者 40名

  平成28年度SSH野外研修が6月11日(土)に只見町のブナ林で行われるのに先立ち、本校大講義室で事前講義を行いました。 昨年に引き続き、講師には只見町ブナセンター運営委員長の新國勇さんをお招きしました。 この事前講義および野外研修の目的は①地元の自然林・二次林・人工林の3種類の森林の観察を通して、自然環境への関心を高めること②観察を通して、森林と生物多様性に関する見識を深めることの二つです。
  講義では、基礎知識として森林の構成(森林の観察の方法)や、只見町の広大なブナ林がユネスコエコパークに指定されていることなど資料を基に丁寧に説明していただきました。 また、貴重なブナ林を人が保護するだけではなく昔の里山のように賢く利用する(wise use)ことや、自然環境とsustainableに生きること=持続可能性の維持につながるという話もあり、 現地研修の事前学習として大変有意義な講義でした。



【新國さんによる講義1】


【新國さんによる講義2】

平成28年 SSH産業社会SSHコース選択ガイダンス

日   時 : 平成28年4月13日(水)

場   所 : 本校 大講義室

対象生徒 : 高校1年生 239名

  この春入学した高校1年生239名を対象に,学校設定科目「SSH産業社会」のSSHコース選択ガイダンスを行いました。
  まず,SSHの概要について,どのような環境が整っているのか,どのような目的でこの事業が行われているのかなどを説明しました。次に,1年次のSSHコースではどのようなプログラムが組まれているかを年間計画とともに示しました。
  その後,本校3年生により,2年次に行った研究「寄生バチとアオムシの関係について」の発表,2年次に行った台湾研修の報告,その際に現地で発表した「福島の現状」についての英語によるプレゼンテーションが行われました。
  最後には,3年生がSSHコースを選択したときの充実感や達成感,また部活動や生徒会活動との両立の大変さなどの体験談を話してくれました。新入生にとって,大いにSSHコース選択の参考になったのではないかと思います。



【教員によるSSHコースの説明】


【3年生の研究発表】


【3年生の「福島の現状」の発表1】


【3年生の「福島の現状」の発表2】